フィーチャ履歴ツリーを持たない「ノンヒストリーCAD」をメカ設計ツールとして選択する利点やモデリングテクニックなど、光学機器の機構設計に携わる筆者が解説する
「ノンヒストリーCAD虎の巻」では、「ノンヒストリーCAD」(フィーチャ履歴のない3次元CAD)の利点や活用テクニックを上下編に分けて解説します。
まず今回の「上」で、ノンヒストリーCADという道具が、どういう特徴を持った「道具(ツール)」なのかを確認してから、次回の「下」で、実務で使えるノンヒストリーCADのテクニックなどを紹介していきます。
本記事が、あなたの今後の道具選びや活用の参考になれば幸いです。
あなたの「ノンヒストリー度」、測定します
これまで、どちらかというとマイナーな存在であったノンヒストリーCADですが、ここ数年で注目されだしている傾向のようです。
CADベンダのサイトをのぞいてみると、その特徴の説明として以下が挙げられます。
1は分かりやすいと思います(という筆者は、小規模&少人数設計の業務なので、実は効果を実感できていないのですが……)。
1〜3は、ほぼ同義語で「ダイナミックモデリング」の説明になります。つまり「ノンヒストリーCAD≒ダイナミックモデリング」という構図が見えてきます。
しかし実際のところ、ノンヒストリーCADとヒストリーCADと、何がどれだけ違ってくるのか、分かりづらくないでしょうか?
ここで「ノンヒストリー度」チェックシート登場! 設計業務中で思い当たる項目を気軽にチェックしてみてください。
ノンヒストリー度チェック |
上記で「ノンヒストリー度」が高い人ほど、ノンヒストリーCADで楽に仕事ができるようになるかもしれません。
筆者注: この記事では「フィーチャベースCAD」のことを「ヒストリーCAD」と表現させていただきます。ノンヒストリーCADと対比させる場面がたびたび出てくるためです |
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