絞り部のブランク展開支援を強化コダマコーポレーション「Top progress v6.8J」

» 2007年07月31日 00時00分 公開
[小林由美,@IT MONOist]

 コダマコーポレーションは2007年7月31日、「Top progress v6.8J」を発表した。販売は9月から。「Top progress」は、プレス工程における展開、曲げ、カットのシミュレーションや、ダイやパンチの適切なクリアランスの計算を行ったりなどができる順送プレス金型設計支援システム。ベースとなる3次元CADは、同社の「TOPsolid 」シリーズ。

 今回のバージョンアップによって、「2次元CADを用いて丸1日かかったストリップレイアウト設計を約1時間で行うことができるようになった」と同社。

 順送ステージごとに曲げ角度を自動調整することが可能。次々と加わっていく穴や曲げのデータを反映しながら、スプリングバック(※曲げ加工をした後に金属の持つ弾性で曲げが少し戻ってしまう現象)をそれぞれのステージで考慮できるので、ストリップレイアウト設計の手間を削減する。また、ストリップレイアウト検討段階で複数のレイアウトパターンを作成し、それらを組み合わせることができる。ダイとパンチの形状の形状の検討作業にあわせ、絞り部分のサーフェスモデルを作成するコマンドも追加し、絞り部のブランク展開を手助けする。

 あわせて、複数のダイセットを1つに結合する機能を加え、複数人数での型構造設計の効率向上を狙う。

 ほか金型の開閉アニメーションの自動作成機能、部品ライブラリの増強など。

 価格はライセンス料で、139万6千5百円。絞り形状自動展開モジュール(オプション)は141万7500円。

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