アプリケーションのビルド方法も従来と同じである。Visual Studio IDEのメニューで[ビルド]−[XXXのビルド]を選択することにより、ビルドが可能である。メニューを選択すると、IDE下部の出力ウィンドウにビルドログが出力され、正常にビルドが完了すると、
ビルド: 1 正常終了または最新の状態、0失敗、0スキップ
と表示される。
デバッグ用に使用するデバッグ版モジュールや製品へ配布するリリース版モジュールは、IDE上のコンボボックスで選択できる。対象のプラットフォームについても、IDE上のコンボボックスで選択できるが、C#の場合は.NET Compact Frameworkでプラットフォーム依存を吸収するため、「Any CPU」のみとなる。
Visual Studio IDEの[プロジェクト]−「XXXのプロパティ]を選択することで、ワークスペースのプロパティ編集タブが表示される。ここは、VS.NET2003のプロパティダイアログとは異なる構成となっている。
ビルドが完了すると、アプリケーションの実行ファイル(EXEファイル)が生成される。続いてターゲット上でデバッグを行う。ターゲットデバイスは、Visual Studio IDE上のコンボボックスで選択できる。このリストに、インストールされているエミュレータやリモート接続するデバイスが表示される。今回は「Pocket PC 2003 SEエミュレータ」を選択する。
デバッグを開始するには、[デバッグ]−[デバッグ開始]メニューを選択する。するとエミュレータが起動し、デバッグ接続が確立される。これで、アプリケーションのデバッグが可能となる。ブレークポイントを設定していれば、設定個所にコードが遷移したときにブレーク状態となり、ステップ実行が行える。
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