富士油圧精機というカードフィーダー製造を手掛ける企業をご存知だろうか。同社はデジタルツールを取り入れ、デジタライゼーションを進めていることで知られる中小製造業だ。好調な業績を記録している同社だが、実は一度、倒産目前にまで追い込まれた企業でもある。富士油圧精機が現在どのようにデジタルツールを活用しているのか紹介したい。
福井県鯖江市は眼鏡産業を中心とするモノづくりの町だ。コロナ禍で大きな打撃を受けたが、その対策として積極的なDXを推進している。同市の取り組みは単なるデジタル化ではなく、その先のデータ活用を通じたサービタイゼーションまで見据える。
竹箸メーカーのヤマチクは、竹1本当たりの仕入れ価格をあえて「引き上げる」という興味深い目標を掲げている。その背景にあったのは、竹産業の担い手を取り巻く環境への強い課題意識だった。同社の専務取締役は「サステナブルな素材というイメージがある竹だが、今の状況ではまず人間の営みが続かない」と訴える。
「驚安の殿堂」の名に恥じぬほど安く、かつ、独自色の強い品ぞろえで有名なディスカウントストア、ドン・キホーテ。同社は独自のPB家電製品も多数展開している。その開発を支えてきた1社がアズマだ。アズマは現在、ドンキPB家電開発の知見を生かした新ブランド製造に挑戦する。背景には”淘汰”への危機感があった。
日本の中小製造業の生産性は本当に低いのか――。中小製造業の将来像をどう描くのかをテーマに、由紀ホールディングス 代表取締役社長で由紀精密 代表取締役である大坪正人氏が呼び掛け、識者によるパネルディスカッションが行われた。本稿ではその内容をお届けする。
人手不足などによる中小製造業の事業承継問題が深刻化する中、中小製造業をネットワーク化する新たな取り組みが加速している。中小製造業である浜野製作所と、製造業の運営および支援事業を展開するO2は資本業務提携を行い、中小製造業の人材育成およびネットワーク構築に取り組むことを発表した。
「第29回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)」(2018年11月1〜6日、東京ビッグサイト)の特別講演として、ダイヤ精機 代表取締役の諏訪貴子氏が登壇した。「町工場の娘〜ダイヤ精機代表取締役諏訪貴子氏に学ぶ2代目の事業継承〜」をテーマに、急な事業引き継ぎにもかかわらず、従業員の力を集結し危機を乗り越えた「経営改革」、若手採用に当たって自社の強みを効果的に伝える重要性や、キメ細やかな育成方針で退職を防止する「人財育成」などについて紹介した。
由紀ホールディングスグループのVTCマニュファクチャリングホールディングスは2018年7月30日、昭和金型製作所の株式を取得し、由紀ホールディングスグループに加えたことを発表した。
ビズリーチがインターネット上での事業承継M&Aマッチングプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」を発表。事業承継を検討している企業は、登録から案件成約時まで利用料は完全無料。コストの心配なく事業承継を進められるという。