DMG森精機は、ワーク搬送に加えてチャック爪と切削工具の交換までを1つのシステムで行う空中搬送/ガントリーローダロボット「GX Flex」を開発した。多品種少量生産の自動化や機械稼働率の向上に貢献する。
DMG森精機は2026年10月23日、ワーク搬送に加えてチャック爪と切削工具の交換までを1つのシステムで行う空中搬送/ガントリーローダロボット「GX Flex」を開発したと発表した。「JIMTOF2026」(同年10月26〜31日、東京ビッグサイト)で世界初公開する。
従来のガントリーローダは、同一ワークを高速かつ連続して搬送する用途が中心だった。しかし、製造現場では多様なワークを柔軟に生産することが求められており、ワーク切り替え時の段取り作業が連続運転を妨げる要因になっていた。また、加工機前に自動化設備を配置すると、日常点検や保守作業のためのアクセス、物流動線に制約が生じるという課題もあった。
GX Flexは、加工機上部を搬送経路として活用し、ガントリーローダの省スペース性と高速な直線搬送を生かした自動化システムだ。ローダのグリッパーヘッドを自動交換することで、ワークやチャック爪、切削工具を1つのシステムで交換できる。フランジやシャフトなど、形状や把持方法が異なるワークに対応し、最大可搬サイズはワーク長750mm、ワーク径300mm、最大可搬質量は40kgとなっている。
ストッカーや工具マガジンに、品種変更に必要なグリッパーヘッド、ワーク、チャック爪、切削工具をあらかじめ準備しておくことで、複数品種の段取り替えを自動化する。ストッカーと工具マガジンは生産品種や運用に応じて収納能力の拡張が可能だ。段取り替え作業を自動化することで、夜間や休日を含む長時間の連続運転を支援し、機械の稼働率向上とオペレーターの負担軽減を実現するという。
さらに、GX Flexは自律型搬送ロボット(AMR)との接続にも順次対応する。AMRがマガジンへ工具を自動供給したり、切りくずがたまったチップバケットの交換を行ったりすることで、工程間のワーク供給および搬出を含む工場内物流へと自動化範囲を拡張できる。多様な周辺機器やアプリケーションとの連携を通じ、変化する生産ニーズに応える拡張性の高い自動化を目指すとしている。
JIMTOF2026の同社ブースでは、ワーク搬送の他、チャック爪と切削工具を含めた搬送や、AMRとの連携による工程間搬送を組み合わせたデモンストレーションを実施する。
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