レベル4自動運転を目指すボルボとベンツ、NVIDIAとの協業を拡大:自動運転技術

NVIDIAは、ドイツのベルリンで開幕するユーザーイベント「GTC Berlin 2026」に向けて、ボルボ、メルセデス・ベンツという欧州大手自動車メーカーとの自動運転分野の協業拡大を相次いで発表している。

» 2026年10月20日 16時00分 公開
[MONOist]

 NVIDIAは、2026年10月21日(欧州時間)にドイツのベルリンで開幕するユーザーイベント「GTC Berlin 2026」に向けて、ボルボ(Vovo Cars)、メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)という欧州大手自動車メーカーとの自動運転分野の協業拡大を相次いで発表している。

ボルボはアイズオフ/マインドオフ運転の段階的な導入を目指す

 ボルボは2026年10月15日(米国時間)、将来の自動運転技術における安全性を新たな水準へと高めるためNVIDIAとのパートナーシップを拡大することを発表した。この協業拡大は、両社のこれまで10年にわたるコラボレーションが基盤となっている。

NVIDIA 創業者兼CEOのジェンスン・フアン氏(左)とボルボ 社長兼CEOのホーカン・サミュエルソン氏 NVIDIA 創業者兼CEOのジェンスン・フアン氏(左)とボルボ 社長兼CEOのホーカン・サミュエルソン氏[クリックで拡大] 出所:NVIDIA

 ボルボの先駆的な安全性に関する知見と、NVIDIAのレベル4の自動運転に対応可能なプラットフォーム「Hyperion」のセンサーおよびコンピューティングアーキテクチャを組み合わせることで、将来のボルボの車両は、出発地から目的地まで、現実世界の複雑な環境の中を安全に走行できるようになるという。これには、高速道路や交通量の多い市街地から駐車まで、あらゆるシナリオが含まれており、ドライバーが前方を常時監視する必要のないアイズオフ運転や、運転への注意を常時維持する必要のないマインドオフ運転の段階的な導入を目指す。

 この技術開発は、ボルボが発表した過去最大規模の製品投入計画の一環として、次世代の車両に搭載される予定である。なお、使用するNVIDIAソリューションとしては、Hyperionに加え、Halos OS、自動運転向けオープンAI(人工知能)モデル「Alpamayo」も含まれる。

ベンツは「CLA」の実績を基盤にNVIDIAとの協業を拡大

 メルセデス・ベンツは2026年10月16日(米国時間)、次世代の自動運転システムを進化させるため戦略的パートナーシップを拡大することを発表した。

メルセデス・ベンツとNVIDIAは戦略的パートナーシップを拡大 メルセデス・ベンツとNVIDIAは戦略的パートナーシップを拡大[クリックで拡大] 出所:NVIDIA

 この協業拡大では、メルセデス・ベンツの自動車エンジニアリングと安全性に関する専門性および同社の自動車OS「MB.OS」を、NVIDIAのアクセラレーテッドコンピューティングおよびAI技術を組み合わせる。

 メルセデス・ベンツは新型「CLA」において、NVIDIAの技術を活用することにより、同社として初となる市街地で出発地から目的地までの運転を支援するシステムを開発した。今回の協業拡大は、CLAの大きな実績が基盤となっている。

 メルセデス・ベンツのMB.OSは、NVIDIAのHyperionとの連携により、新たな運転機能とOTA(Over the Air)による無線アップデートをサポートする。オープンAIモデルのAlpamayoを用いて、市街地での出発地から目的地までの運転支援、アクティブセーフティ、自動駐車に対応する。これらの技術を組み合わせることで高度な運転支援を実現し、自動運転タクシー向けのレべ4自動運転に対応するアプリケーションの開発も進める。

 なお、メルセデス・ベンツは自動運転にとどまらず、車両エンジニアリングのシミュレーションや、デジタル生産エコシステム「MO360」においても、仮想空間での計画からAIベースのアプリケーションに至るまでNVIDIAの技術を活用しているという。

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