過電流や短絡から低電圧回路を保護、東芝の1.8V対応電子ヒューズ:組み込み開発ニュース

東芝デバイス&ストレージは、1.8V電源ラインに対応した小型電子ヒューズ「TCKE5シリーズ」を開発し、量産を開始した。過電流保護や短絡保護機能を備え、ウェアラブル機器などの省スペース化や高密度実装に貢献する。

» 2026年10月14日 14時00分 公開
[MONOist]

 東芝デバイス&ストレージは2026年10月13日、電源ラインの回路保護に適した各種機能を内蔵した電子ヒューズ(eFuse IC)の新製品として、1.7〜5.5Vの入力電圧範囲で動作する「TCKE5シリーズ」を開発し、量産を開始したと発表した。同シリーズは「TCKE501UA」「TCKE501UL」「TCKE502UA」「TCKE502UL」の4品種をラインアップする。

東芝デバイス&ストレージの「TCKE5シリーズ」のイメージ 東芝デバイス&ストレージの「TCKE5シリーズ」のイメージ[クリックで拡大] 出所:東芝デバイス&ストレージ

 TCKE5シリーズは、入力動作電圧範囲が1.7〜5.5Vで、東芝デバイス&ストレージのeFuse ICとして初めて1.8V電源ラインに対応した。同製品の採用により、SDメモリカードをはじめとする低電圧駆動のアプリケーションでも使用が可能となる。

 パッケージには、小型かつ低背の「SOT-353F(UFV)」を採用した。実装面積の削減を通じて、ウェアラブル機器やIoT(モノのインターネット)機器などの省スペース化や高密度実装に貢献するという。

過電流保護機能や選べる復帰方式を搭載

 保護機能に関して、TCKE5シリーズはガラス管ヒューズやチップ電流ヒューズなど従来の物理ヒューズが備えていた短絡保護機能に加え、過電流を検知して出力を遮断する過電流保護機能を搭載する。過電流検出しきい値のIOCPは、外付け抵抗のRILIMによって設定でき、システム要件に応じた保護レベルを実現可能だ。さらに、過電流保護機能にはマスク時間のtOCPを設けており、過電流検出しきい値を超える電流が流れた場合でも一定時間経過後に出力を遮断するため、過渡的なピーク電流による不要な遮断を防いでシステムの安全性と信頼性を高めている。

 製品ラインアップとしては、eFuse IC単体で自動復帰を行うオートリトライタイプと、外部からの信号で復帰を行うラッチタイプを用意しており、システム構成に応じて選択できる。また、スルーレート時間が異なる製品もそろえ、電源シーケンスに応じた選択を可能とした。東芝デバイス&ストレージは今後も、多様な機器に対応できる製品開発を進め、eFuse ICのラインアップを拡充していく方針だ。

 近年、各種電子機器の小型化/高機能化および低消費電力化に伴い、1.8Vをはじめとする低電圧電源を使用するアプリケーションが増加している。システムの信頼性向上のため、低電圧電源ラインにおいても過電流や短絡から回路を保護する機能が求められている。

※本記事は制作段階で生成系AIを利用していますが文責は編集部に帰属します(ITmedia AI倫理ポリシー)。

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