ダイハツがアンモニア燃料の軽エンジンを開発、プラズマで水素を生成し燃焼促進:Japan Mobility Show Bizweek 2026

ダイハツ工業は、「Japan Mobility Show Bizweek 2026」の自動車工業会企業による合同展示において、開発中のアンモニア/水素混焼エンジンの実機を披露した。

» 2026年10月14日 06時15分 公開
[朴尚洙,MONOist]

 ダイハツ工業は、「Japan Mobility Show Bizweek 2026」(2026年10月13〜17日、幕張メッセ)の自動車工業会企業による合同展示において、開発中のアンモニア/水素混焼エンジンの実機を披露した。

ダイハツ工業のアンモニア/水素混焼エンジンの実機ダイハツ工業のアンモニア/水素混焼エンジンの実機 ダイハツ工業のアンモニア/水素混焼エンジンの実機[クリックで拡大]

 展示したアンモニア/水素混焼エンジンは排気量658ccの3気筒で、軽自動車向けエンジンがベースになっている。外形寸法は、全幅800×全長700×全高1350mm、重量は60kgである。エンジン上部にアンモニアを水素に改質するためのプラズマリアクターと触媒の機構を組み込んでいるものの、一般的な軽自動車向けエンジンとほぼ同程度の外形寸法や重量に仕上げている。

エンジン上部のプラズマリアクターの端子 エンジン上部のプラズマリアクターの端子[クリックで拡大]

 アンモニアは水素と同様に燃焼時にCO2を排出しないためカーボンニュートラル燃料として期待されている。また、10気圧程度の加圧により常温で液体になるため、燃料タンクへの給油や保管、運搬が水素よりも容易である。「アンモニアは、一般乗用車と比べてサイズや重量に制約がある軽自動車のカーボンニュートラル燃料に適していると考えている。ただし、アンモニアは着火しにくいことが課題になる」(ダイハツ工業の説明員)。

 そこで、アンモニア/水素混焼エンジンでは、燃料タンクから供給されるアンモニアをプラズマリアクターで水素に改質した上で、燃えにくいアンモニアと燃焼室内で混焼することでエンジンを始動できるようにしている。エンジン燃焼が安定継続する状態になってからの水素改質は、エンジンから発生する熱で活性を高めた触媒を用いるので、プラズマリアクターを使い続ける必要はない。「当社では排気ガスの処理にプラズマと触媒を活用する技術開発を行っており、今回のアンモニア/水素混焼エンジンに応用した」(同説明員)。

 また、アンモニア/水素混焼エンジンは、2025年10月開催の「Japan Mobility Show 2025」で初公開した軽自動車用のハイブリッドシステム「e-SMART HYBRID」と組み合わせることを想定している。これは、低速域などでモーターを用いることによってアンモニア/水素混焼エンジンをより高い熱効率で動作させられるためだ。

⇒その他の「脱炭素」の記事はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

特別協賛PR
スポンサーからのお知らせPR
Pickup ContentsPR
Special SitePR
あなたにおすすめの記事PR