レバーで巻き上げる機械式時計、キャステムが22歳の時計師と新ブランド設立:デザインの力

キャステムは、22歳の独立時計師である池田創一郎氏と機械式時計ブランド「I.S.ICASA」を設立した。第1作「I.S.ICASA Tourbillon 01」には、フィルムカメラの巻き上げの仕組みから着想を得た独自機構を採用。池田氏による時計づくりとキャステムの精密加工技術を融合し、世代を超えて受け継がれる機械式時計を目指す。

» 2026年10月14日 09時00分 公開
[MONOist]

 キャステムは2026年10月7日、独立時計師の池田創一郎氏と機械式時計ブランド「I.S.ICASA(アイエスイカサ)」を設立すると発表した。22歳の池田氏による時計づくりとキャステムの精密加工技術を融合し、世代を超えて受け継がれる機械式時計を目指す。

キャステムは独立時計師の池田創一郎氏と機械式時計ブランド「I.S.ICASA」を設立した キャステムは独立時計師の池田創一郎氏と機械式時計ブランド「I.S.ICASA」を設立した[クリックで拡大] 出所:キャステム

 ブランドのテーマは「この世のあらゆるものは時とともに変化し、永遠ではない」という「無常観」である。移ろい行く時間を受け入れながらも、それにあらがい、今この瞬間を楽しむ価値観を時計で表現する。人を楽しませる一風変わった仕掛けを通じて、限りある時間の尊さや一瞬一瞬の美しさを感じてもらう狙いがある。

フィルムカメラに着想を得た巻き上げ機構と精密加工技術

 第1作となる「I.S.ICASA Tourbillon 01」は、時計文化の魅力を発信するイベント「Tokyo Watch Week」(会期:2026年10月9〜12日)で初披露した。同作には、フィルムカメラの巻き上げの仕組みから着想を得た独自の機構を採用。レバーを操作して時計を巻き上げる仕掛けを備え、手に取った瞬間に驚きが生まれるよう工夫している。

ブランド第1作となる「I.S.ICASA Tourbillon 01」 ブランド第1作となる「I.S.ICASA Tourbillon 01」[クリックで拡大] 出所:キャステム

 文字盤には、真珠を生み出す白蝶貝の母貝を採用し、1枚ごとに異なる自然の模様や色合いを生かした。また、体積の95%以上を耐食性に優れた64チタンで構成する。

 母貝の文字盤で移ろいゆくものの美しさを表す一方、64チタンには、時が移ろう中でも変わらないものを目指す「無常への抵抗」を込めている。素材の選択にも、ブランドのテーマである無常観を反映した。

 ムーブメントは全てI.S.ICASAが設計/開発し、地板や受けにはチタン、ジュラルミン、プリハードン鋼などを使用する。これらの部品の製作には、キャステムが培ってきた精密加工技術を生かしている。

 京都に構える工房では、池田氏が構想から設計、製造、販売まで一貫して手掛ける。製作にはマシニングセンターを活用し、キャステムが宝飾事業で培ってきた精密加工技術を駆使して、ステンレスやチタン、ジュラルミンの他、石、ガラス、母貝など、さまざまな素材を加工する。

フィルムカメラの巻き上げの仕組みから着想を得た独自機構を採用する フィルムカメラの巻き上げの仕組みから着想を得た独自機構を採用する[クリックで拡大] 出所:キャステム

15歳から独学で時計製作、キャステムとの出会いで製品化へ

独立時計師の池田創一郎氏 独立時計師の池田創一郎氏 出所:キャステム

 池田氏は15歳の時に祖父から贈られた機械式時計に魅了され、独立時計師を志した。その後、洋書を取り寄せて独学で時計製作を学び、17歳で初めて設計図を完成。製造に協力してくれる企業を全国で探す中で、生まれ育った岡山県笠岡市の隣町である広島県福山市のキャステムと出会った。

 高校在学中からキャステムの工場で工作機械の操作を学び、時計製作に取り組んだ。並行して、真珠養殖の特許技術と機械加工を組み合わせたジュエリーブランド「KOHKOH」の製作にも携わっている。2025年に初めて手掛けた機械式時計が完成し、2026年10月のブランド設立に合わせて独立時計師としてデビューした。

 ブランド名の「I.S」は池田氏のイニシャル、「ICASA」は同氏の出身地である岡山県の井笠地域に由来する。また、ラテン語で「家」を意味する「CASA」に重ね、持ち主がいつでも帰ってこられる家のような存在となることや、人生の記録を刻みながら後世へ受け継がれていくことへの願いを込めている。

※本記事は制作段階で生成系AIを利用していますが文責は編集部に帰属します(ITmedia AI倫理ポリシー)。

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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。

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