Infineon Technologiesは、最大205℃までの連続動作に対応するEV用インバーター向けの1300V耐電圧SiCパワーモジュールを発売した。既存のプラットフォームへのシームレスな組み込みが可能で、システムの高出力化や低コスト化に貢献する。
Infineon Technologiesは2026年5月29日(現地時間)、EV(電気自動車)用インバーター向けパワーモジュールとして、最大205℃までの連続動作に対応する1300Vのシリコンカーバイド(SiC)モジュール「FS01M9R13A7MA2B」を発売したと発表した。温度上限の引き上げにより、既存設計のままピーク出力と連続出力を向上できるほか、システムの複雑性と全体コストの低減を可能にし、EVの普及を加速させる。
新製品は、「HybridPACK Drive」ファミリーとして初めて1300Vの耐電圧を備えており、バッテリー電圧が900Vを超える領域でも、インバーターの性能、効率、堅牢性を一段と高められる。205℃での連続動作に対応したことで、既存設計と比べて最大15%高い出力電流が可能となった。
また、モジュールのサイズ、フットプリント、インタフェースを変更せずに導入できるドロップイン互換性を備えているため、高コストな再設計や開発期間の長期化をせず、既存プラットフォームの性能をシームレスにアップグレードできる。この互換性により、実績のある製造および認定プロセスを活用しながら、次世代インバーター設計の市場投入までの期間を短縮する。
さらに、高い接合部温度に耐えられることで、インバーター設計をより小型またはより簡素な冷却システムで最適化できるようになり、システムコストの低減、車両の軽量化、ならびに全体のエネルギー効率向上に寄与する。
同社は、同ファミリーにおける既存の1200V SiCモジュール製品群についても、205℃での動作対応を順次展開していく予定だ。
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