AWSは信頼性への投資に注力 フィジカルAI開発を支援する新たなプログラムも発表製造ITニュース(3/3 ページ)

» 2026年02月05日 06時15分 公開
[坪田澪樹MONOist]
前のページへ 1|2|3       

AIエージェントやソフトウェア開発を支援するさまざまなサービスを提供

 AWSは高まるAIエージェントの需要に応えるために、AIエージェントの本番環境導入を支援する基盤サービス「Amazon Bedrock AgentCore」を展開している。同サービスでは、安全でスケーラブルな実行環境を整えるために2つのビルディングブロックを用意。AIエージェントを完全に分離されたセッションで実行し、0から数百万の同時セッションに自動でスケールし、キャパシティープランニングやインフラのメンテナンスが不要になる「Runtime」や、セッションと長期メモリを管理してエージェントが過去のインタラクションから学習するのをサポートしつつ、モデルに関連するコンテキストを提供する「Memory」を利用できる。

 また、同サービスを利用することでAIエージェントが事前に認可されたAWSサービスおよびサードパーティーツールやサービスに安全にアクセスする機能を提供する「Identity」、既存のエンタープライズリソースをエージェント対応ツールに変換する「Gateway」など、高機能のAIエージェントを構築するためのビルディングブロックも数多く使用できる。

AIエージェントを構築するためのツール群[クリックして拡大] 出所:AWSジャパン

 そして、開発者が本番環境におけるAIエージェントのパフォーマンスを追跡/デバッグ/監視する「Observability」や、AIエージェントが正しい判断をしているか、最適なツールを使っているか、回答は正確で適切かなど、実環境における行動に基づきAIエージェントの品質を評価する「Evaluations」といった監視/評価のためのビルディングブロックも同サービスに含まれている。

 巨勢氏は「Amazon Bedrock AgentCoreのビルディングブロックは、基本的なルールの設定でエージェントの行動に境界を設定している。AIエージェントの価値である自律的に行動できる特性を生かしつつ、予測可能で意図に沿った行動を確保することで、信頼度の高い結果を得ることに貢献する」と述べる。

 他にも、AWSではAI駆動開発における強みの部分を生かしながら、信頼できるソフトウェア開発を実現する新たな機能の実装に着手し、開発用AIエージェントが顧客と会話をしながらシステム開発を支援する「Kiro」をリリースしている。同サービスは「仕様書駆動開発」が特徴であり、人間とAIの対話によってコンセンサスを取りながらドキュメントを生成し、その上でAIがどのような仕様で実装していくかを人間が認識しやすい形式で提示しながら開発を進めることができる。

Kiroの特徴 Kiroの特徴[クリックして拡大] 出所:AWSジャパン

 巨勢氏は「人間とAIが手分けをしながら、人間が信頼できるソフトウェアの開発を実現できる。Amazonでも実際に導入を進めており、18カ月間の工数期間で30人の開発者を動員するプロジェクトでKiroを活用したところ、工数期間76日間で完了させることに成功した。開発者は当初の予定の5分の1である6人まで削減でき、数十倍の生産性向上を実現している。これがAI駆動開発のポテンシャルである」と強調した。

Kiroの導入の効果について Kiroの導入の効果について[クリックして拡大] 出所:AWSジャパン

⇒その他の「製造ITニュース」の記事はこちら

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

特別協賛PR
スポンサーからのお知らせPR
Pickup ContentsPR
Special SitePR
あなたにおすすめの記事PR