AWSジャパンが重要視している信頼性への投資では、AIのワークロードを支えるインフラの整備とAIエージェントを支援するサービスに注力している。AWSジャパン 常務執行役員 技術統括本部長の巨勢泰宏氏は「AWSは世界中にクラウド基盤を拡張し、世界で最も広範に展開されたクラウドインフラを有している。今後も複数のリージョン拡張計画を予定しており、高まるAIロードワークの需要に応えていく」と語る。
AWSのリージョンは、最低でも物理的に分離している3つのアベイラビリティゾーン(AZ)で構成されている。AZは近い場所にある複数のデータセンターを束ねて、論理的に1つのデータセンターとしてまとめている。そして、AZ間の通信は冗長化したファイバーで相互接続している。
これにより、アプリケーションを複数のAZで実行できるようにすることで、強い障害体制を構築できる。現在同社では、世界で123のエリアにAZを展開している。また、リージョン間のトラフィックは全て暗号化されており、顧客のデータを保護できる体制を整えている。
「数十億ノードからなるグラフモデルは、平均12万4000個の悪意のあるドメインを毎日検出し、阻止している。さらに、毎日70億件規模の不正スキャンを検知し、計測後1秒以内にグローバル規模でシャットアウトしている。われわれと顧客をサイバー攻撃者にとって最も手間のかかる、割合に合わない標的にすることを目標としている」(巨勢氏)
さらにAWSでは「AWS Nitro チップ」を活用して、全てのハードウェアで正しいソフトウェアが正しい方法で実行することを保証している。同チップには製造時に“デジタル指紋”として機能する独自の秘密鍵が生成/保存されている。この秘密鍵がハードウェアの製造工程からソフトウェアの起動プロセスに至るまで信頼の連鎖を生み出している。チップの製造品質やプロセッサの識別情報、ファームウェアのバージョンなど全てを厳密に検証し、数百万コンポーネントの整合性をリアルタイムで証明できる。
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