QNXは、組み込みエンジニア不足の解消に向けた支援策の開始から1年で、非商用ライセンスの発行が1万2000件に達したと発表した。世界100以上の学術機関と提携している。
QNXは2026年1月6日、ソフトウェア開発プラットフォーム「QNX SDP 8.0」の非商用目的での利用に対して無償アクセスを提供する「QNX Everywhere」の開始から1年で、1万2000件以上のライセンスを発行したと発表した。
QNX SDP 8.0は、自動車や産業オートメーション、医療機器といった高度な安全性と信頼性が求められるリアルタイムシステムの開発に広く利用されている。ソフトウェア定義型アーキテクチャへの移行が加速する中で、高度なスキルを持つエンジニアの需要が急増しており、本プログラムは組み込みエンジニアの不足解消を目的としている。
発表後の1年間で学術界との連携も急速に拡大。インド全域の大学と80件以上の覚書を締結した他、マサチューセッツ工科大学など北米の主要な研究教育機関とも共同合意を結んでおり、世界100以上の教育機関と提携している。
また、無償で提供されるオンライントレーニングコースの累計受講時間は6000時間を超え、開発者エコシステムの活性化に寄与している。ハッカソンへの支援や学生主導のプロジェクトを通じ、フォーミュラSAEの計器クラスタや競技用ローバーの制御システム、3Dプリント対応のロボットアームといった多様な応用例も生まれている。
今後の展開として、同社はRaspberry Pi 5のサポートや自己ホスティング機能を含む、事前構築済みのソフトウェアパッケージの提供を強化していく。また、車載ソフトウェアの標準化を目指すSOAFEEやEclipse S-COREといったコンソーシアムにも積極的に参画しており、オープンかつ安全なプラットフォームの定義を通じて、次世代の組み込みシステム開発に貢献していく。
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