「アルゴリズム+データ構造=プログラム」の考え方をベースに、今シリーズのテーマとして取り上げている「ECサイトのショッピング」で、「なぜデータが大事なのか」という点を整理するために、プログラムの大枠から具体的に話を始めましょう。
プログラムは、ざっくり分けると「処理」と「データ」を組み合わせたものです(図1)。
それぞれを下記で説明します。
処理とは、入力データを基に、計算/判定/出力などを行う部分です。ECサイトでの例題を以下に示します(図2)。
処理では、商品をカートに入れ、合計金額を計算し、購入を確定するか判断し、確定するまでの一連の流れを決定します。
処理だけで全ての流れを完結することはできません。処理にデータを組み合わせることで、プログラムとして成立します。例えば、「商品価格」「購入数」「注文を確定するか」などのデータが必要ですね。
このようなデータは、変数やデータベースに保存し、処理によって読み書きします。例えば、合計金額を求める処理では、価格や数量というデータから計算処理を行って合計金額というデータに保存しますね(図3)。
このように、プログラムは、処理とデータを組み合わせたものと言えます。よって、どちらもキチンと定義しないと、プログラムを作ることはできません。まさに、「アルゴリズム+データ構造=プログラム」なのです。
過去数回の設計の話は、処理が中心の話で、データに関しては曖昧にしてきました。今回からは、「データ設計」がテーマになります。
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