シチズンマシナリーは、ドイツ販売子会社の新本社を建設する。延床面積を従来の2倍に拡張し、ショールームとパーツセンター機能を統合して、欧州全域での販売サポート体制を強化する。
シチズンマシナリーは2025年9月22日、ドイツ販売子会社Citizen Machinery Europe(CME)の新本社を建設すると発表した。完成は2026年10月を予定している。
総額約40億円を投じて建設される新本社は、欧州全域を統括する中核拠点と位置付けられる。所在地はドイツ南部シュトゥットガルト近郊のオストフィルデルン市で、敷地面積は8776m2。地上2階建てで、延床面積を従来比の2倍となる5900m2に拡張する。
また、販売サービス体制を強化すべく、新本社にはショールームとパーツセンターを統合した機能を持たせる。
ショールームには、主軸台固定形CNC自動旋盤「Miyano」の大型機をはじめ、幅広い機種を常設。デモ機は従来の10台から20台に倍増する。
パーツセンターは、欧州全域のアフターサービスを支える部品供給拠点となる。自動収納庫と最新の管理ソフトを導入し、効率良く迅速に部品を供給する。
さらに、自動化装置や稼働監視システムの開発などDX(デジタルトランスフォーメSーション)への対応を促進する。シチズンマシナリーの本社から駐在員を派遣し、現地での開発やトレーニングを進めてエンジニアリング体制を整える。
これまでCMEは、旧Boleyの工場を改装して本社として利用してきたが、老朽化やスペース不足の問題があった。新本社建設により販売サポート機能を拡充し、ドイツを中心に東欧市場での販売を強化していく。
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