日本ミシュランタイヤは、オールシーズンタイヤの新製品「MICHELIN CROSSCLIMATE3シリーズ」を発売する。新技術の採用によりグリップ性能と静粛性を高めるとともに、スポーツタイヤに匹敵する高速安定性とハンドリング性能を備える新グレードを追加した。
日本ミシュランタイヤは2025年9月2日、東京都内で記者会見を開き、オールシーズンタイヤの新製品「MICHELIN CROSSCLIMATE3(ミシュランクロスクライメートスリー)シリーズ」を発表した。新技術の採用によりグリップ性能と静粛性を高めるとともに、スポーツタイヤに匹敵する高速安定性とハンドリング性能を備える新グレードを追加した。同年10月1日から日本国内での販売を順次開始する。価格はオープンだ。
今回の新製品は、2015年に欧州で誕生したオールシーズンタイヤ「MICHELIN CROSSCLIMATE」シリーズの最新モデルである。新グレードとして、スポーツタイヤに匹敵する高速安定性とハンドリング性能を備えた「MICHELIN CROSSCLIMATE3 SPORT」が加わった。
EV(電気自動車)の普及が進んでいる欧州では、車体重量の増加に伴いタイヤの摩耗が進行しやすくなっており、タイヤのサイズ/種類を増やしてほしいという声が多数上がっている。日本では急な豪雨や雪に見舞われるなど異常気象が増えており、季節を問わずに急な天候に対応できるタイヤのニーズが高まっている。
これらの背景を踏まえ、従来品と比べて耐摩耗性/静粛性を大幅に向上させ、スポーツタイプという選択肢を増やしたMICHELIN CROSSCLIMATE3シリーズが誕生した。日本ミシュランタイヤ 代表取締役社長の須藤元氏は「オールシーズンタイヤは、走りも楽しめる時代がやってきた。新製品は持続可能なモビリティに貢献し、ユーザーの毎日の移動を支える新しいスタンダードタイヤになるとわれわれは確信している」と語る。
MICHELIN CROSSCLIMATE3シリーズは、耐水性/排雪性を向上させるために従来よりもブロック幅を細かくしてグリップ性能を向上させた「V-SHAPE TECHNOLOGY(Vシェイプテクノロジー)」、サイズの異なるブロックを最適配置して不快な周波数の音を減らす「PIANO ACOUSTIC TUNING TECHNOLOGY(ピアノアコースティックチューニングテクノロジー)」、タイヤのサイドウォールデザインを黒く/美しく見せる「PREMIUM TOUCH(プレミアムタッチ)」を共通で採用している。
通常グレードの「MICHELIN CROSSCLIMATE3」は、トレッド面の接地圧分布を確保して接地面を安定させられる「MAXTOUCH CONSTRUCTION(マックスタッチコンストラクション)」を採用しており、高い耐摩耗性を実現している。一方、「MICHELIN CROSSCLIMATE3 SPORT」には、新開発したオールシーズン用トレッドコンパウンドを取り入れた「THERMAL ADAPTIVE COMPOUND 2.0(サーマルアダプティブコンパウンド2.0)」やアラミドとナイロンを組み合わせたハイブリッドキャップフライを採用し、あらゆる路面に密着する「DYNAMIC RESPONCE TECHNOLOGY(ダイナミックレスポンステクノロジー)」技術により、優れた雪性能を保ちつつ高いドライ/ウェットグリップとスポーツタイヤのハンドリングを可能にしている。
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