IR 8467第2初期草案は、以下のような構成になっている。
このドキュメントでNCCoEが提案する統合型ゲノムデータ/コミュニティプロファイルは、NISTのサイバーセキュリティフレームワーク第2.0版とプライバシーフレームワーク第1.0版を組み合わせた包括的なツールであり、ゲノムデータ処理におけるサイバーセキュリティおよびプライバシーの考慮事項に対応するために活用することを目的としている。
表2は、「3.NISTサイバーセキュリティおよびプライバシーフレームワーク」より、「3.1.1.サイバーセキュリティフレームワークコア」の機能(6項目)とカテゴリー(22項目)を、表3は、「3.1.2.プライバシーフレームワークコア」の機能(5項目)とカテゴリー(18項目)を示したものである。
これらを踏まえた上で、IR 8467第2初期草案では、「サンプルの収集」から「サンプルの準備」「データの生成」「データの分析」「データの配備」に至るまでのゲノムデータのライフサイクル全体を通じてゲノムデータ保護に役立つよう、ゲノムデータ処理エコシステムの目標達成に重要な12項目の「ミッション目標」(表4参照)を設定している。
そして、これらのミッション目標と、NISTサイバーセキュリティフレームワークおよびプライバシーフレームワークの機能/カテゴリーに紐づくサブカテゴリーのマッピングを行い、優先度「1」〜「3」に順位付けしている。
参考までに図3は、ゲノムデータプロファイルにおけるNISTサイバーセキュリティフレームワーク/プライバシーフレームワークのカテゴリー/サブカテゴリーとミッション目標とのマッピング事例を示したものである。
IR 8467第2草案では、初期草案になかったNISTプライバシーフレームワークに関わるカテゴリー/サブカテゴリーが追加され、サブカテゴリーごとに組織がなぜそれを優先させるのかを記述した「一般的根拠」および「ミッション目標固有の考慮事項」が提示されている。具体的にマッピングしたスプレッドシートは、NCCoEの「ゲノムデータのサイバーセキュリティとプライバシー」Webサイト(関連情報)からダウンロードできる。
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