続いて、女性の就業率についても確認していきましょう。前回記事では日本では働く女性労働者が増加傾向でしたので、国際的に見ても就業率が高いのか気になるところですね。
図3が現役世代女性の就業率について国際比較したグラフです。日本は73.3%で、主要先進国の中では73.7%のドイツに次ぐ位置にあります。73.1%のカナダよりは高い水準です。
先進国の中では女性の就業率がやや高いと評価できますが、アイスランドやオランダ、スイスよりも低いようです。スウェーデン、ノルウェー、デンマークなど北欧諸国が軒並み高水準にあるのも特徴的ですね。
米国は67.5%、フランスは66.0%と7割台を割り込み、イタリアは52.5%とかなり低い水準です。主要先進国の中でも、女性の就業率にはかなり差があることが分かりますね。日本は比較的高い水準であるといえそうです。
図4が主要先進国の現役世代女性について就業率の推移を表したグラフです。米国は近年やや低下傾向にありますが、各国とも女性の就業率は上昇している点で共通しています。特に日本は2000年代まではOECDの平均値程度の水準でしたが、2010年代になって急激に上昇しています。
女性の労働者が増えているのは、主要先進国共通ですが、特に近年の日本の伸びが大きいことが分かります。
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