タイコ エレクトロニクス ジャパンが、2024年10月1日付で社名を「TE Connectivity Japan合同会社」に変更することを発表するとともに、社名変更の狙いや今後注力して行く取り組みなどについて説明した。
タイコ エレクトロニクス ジャパンは2024年9月20日、東京都内で会見を開き、同年10月1日付で社名を「TE Connectivity Japan合同会社」に変更することを発表するとともに、社名変更の狙いや今後注力して行く取り組みなどについて説明した。スイスに本社を置くTE Connectivityの日本法人として名称を統一しブランド力を強化する一方で、日本における67年の歴史で培ってきた日本市場に合わせた技術開発や営業力などの強みを生かし、さらなる成長を図る方針である。
TE Connectivityはコネクターやセンサーなどの電子部品を手掛けるグローバル企業である。日本法人の歴史は、1957年に設立された日本エー・エム・ピーから始まる。海外企業の100%出資子会社として最も歴史のある企業の一つとして知られており、設立時点から川崎市多摩区の登戸に工場も置いていた。親会社のAMPがTyco Internationalとの合併により1999年9月にTyco Electronicsに社名を変更したことを受けて、日本法人の日本エー・エム・ピーも2000年2月にタイコ エレクトロニクス アンプに社名を変更。2009年9月には、日本国内にあったTyco Electronicsグループ企業4社を統合し、現在の社名であるタイコ エレクトロニクス ジャパンに変更しており、2011年3月にはTyco ElectronicsのTE Connectivityへの社名変更に伴い、日本での企業ブランドも「Tyco Electronics」から「TE Connectivity」に変更していた。
タイコ エレクトロニクス ジャパン 代表取締役社長/職務執行者 兼 日本ASEAN地域 オートモーティブ事業部 VP&GMの鶴山修司氏は「新社名のTE Connectivity Japanには、われわれの使命である『つなぐ』ことに対する深い思いが込められている。日本では自動車やスマート工場、データセンター、医療などの産業の進化に貢献してきた。今後は、世界中の人々とテクノロジーを『つなぎ』、未来へと続く可能性に『つなぐ』とともに、地域に応じたアプローチで発展していきたい」と語る。
今回のTE Connectivity Japanへの社名変更では「グローバルブランドである“TE Connectivity”への名称統一とブランド力強化」「持続可能な社会への貢献」「多種多様なグローバル人材獲得につながる職場環境の構築」という3つの目標を挙げた。
また、「自動車・Eモビリティ」「次世代ものづくり」「Cloud/AI」の3つを重点市場に定め、日本での製品開発や事業展開を強化していく方針である。
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