元インプレゾンビたちから垣間見えるアフリカの暮らしモビリティメルマガ 編集後記

画面の向こうにいる人のことを想像する。

» 2024年07月03日 12時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 この記事は、2024年7月3日発行の「モビリティ メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。


元インプレゾンビたちから垣間見えるアフリカの暮らし

 「インプレゾンビ」をご存じでしょうか。旧Twitter(現X)でインプレッション数(表示回数)を稼ぐべく、バズっている投稿やトレンドのキーワードにそれこそゾンビのように群がる人々です。バズっている投稿に絵文字やコピペで返信したり、特定のキーワードを盛り込んで無関係な投稿を繰り返したりします。

 インプレゾンビがインプレッション数にこだわるのは、インプレッション数に応じて報酬が得られる仕組みが旧Twitterにあるからです。スマートフォンでポチポチインプレッション数を稼ぐことが収入源の1つになっているようなのです。お金のため、熱心にインプレッション数を増やそうとします。

 特に意味のない投稿だけなら構わないのですが、多数のインプレゾンビが同じような投稿をすることでトレンドになっているキーワードがなぜ盛り上がっているのか分かりにくくなったり、災害時などに誤情報が拡散されたりすることが問題になっています。

 そのインプレゾンビと対話を試みる人が5月中旬に登場しました。問題になるような内容ではなく、もっとまっとうな投稿でインプレッション数を稼ぐべきだと訴えたのです。その人はインプレゾンビがアフリカに多いと判明するやいなや、現地の言語を駆使して「こういう投稿はとてもいいよ」と褒めたり、投稿内容を深掘りする質問を投げかけたりしました。

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