「100年に1度」に惑わされないでオートモーティブメルマガ 編集後記

確かにCASEは大きな変化ですが、100年間ずっと変化が続いていたのでは?

» 2024年04月10日 12時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 この記事は、2024年4月10日発行の「オートモーティブ メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。


「100年に1度」に惑わされないで

 「100年に1度の……」と聞いて何を想像しますか? 以前は災害や経済危機の枕ことばでしたが、自動車業界の方であれば「変革期」がまず思い浮かびそうですね。自動車業界が100年に1度の変革期、と言われ始めたのは一体いつだったのでしょうか。複数の新聞で調べてみると、2017年ごろからであるようです。ダイムラーがパリモーターショーで自動車のトレンドを「CASE」と表現したのが2016年なので、CASEという言葉の登場と全く無関係ではなさそうです。

 「100年前に馬車から自動車に置き換わった変革に匹敵する大きな変化がCASEで起きようとしている」という説明も聞き覚えがあります。馬車から自動車に移行することで街の景色や人々の移動が大きく変わったように、CASEも大きな変化をもたらす……という趣旨です。

 「100年に1度の変革期」という言葉を特に何も思うこともなく聞き流してきましたが、先日、トヨタ博物館とトヨタ産業技術記念館を続けて訪れたのをきっかけに、この決まり文句にちょっと疑問がわいてきました。もうずっと変革続きなのではないかと。

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