モルフォは、画像の鮮鋭化技術「Morpho Deep Deblur」の提供を開始した。発生要因に合わせて4種類のブラー補正AIモデルを用意しており、画像のブレやボケなど、さまざまなブラーを除去して画像を補正できる。
モルフォは2023年12月7日、AI(人工知能)を活用した画像の鮮鋭化技術「Morpho Deep Deblur」の提供開始を発表した。画像のブレやボケなど、さまざまなブラーを除去して画像を補正できる。
ブラーの発生要因に合わせて最適な補正ができるよう、4種類のブラー補正AIモデルを用意。この他に、処理要件に応じたカスタマイズサービスも提供する。
「デフォーカスブラー補正AIモデル」では、写真のピンボケに相当するブラーを補正する。「モーションブラー補正AIモデル」は、シャッター速度を遅くすると移動体がブレるモーションブラーに対応。動被写体の動きベクトルを検知する「Morpho Motion Sensor」と連携すれば、抑制できる速度かを判別処理することも可能だ。
「画像拡大ブラー補正AIモデル」では、画像拡大時に発生する解像度の低下を補正する。ストリーミングなどでサイズが縮小された画像を、受信後に拡大して同モデルを適用することで、画質を補正できる。「歪み補正ブラー補正AIモデル」は、レンズのひずみを補正後に画面端に生じる解像度の低下を補正する。
また、CPUやGPU、各種AIアクセラレーターに対応した、同社の高速AI推論エンジン「SoftNeuro」を内蔵。高速かつ低消費電力での物体検出処理に対応する。
自動車分野やスマートフォン、PC、デジタルカメラ分野をはじめ、さまざまな分野での利用を想定する。自動車分野向けには、同年5月に提供を開始したAIソリューションパッケージ「Morpho Automotive Suite」の標準AI技術群に、Morpho Deep Deblurを追加している。
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