オープンなエッジコンピューティングのエコシステム実現を目指すEdgecrossコンソーシアムが設立5周年を迎えました。期間限定で入会金を無償化するキャンペーンを展開しています。
オープンなエッジコンピューティング基盤の構築と普及を目指すEdgecrossコンソーシアムは2022年10月20日、同団体の取り組みや活動方針などを発表する「Edgecrossフォーラム2022秋」を開催した。設立5周年を記念し、2023年3月末までの期間限定で入会金を無償化するキャンペーンを実施することも明らかにした。
Edgecrossコンソーシアムは2017年に設立された団体で、企業や産業の枠を超えてエッジコンピューティング分野における付加価値創出を目指している。オープンなエッジコンピューティング環境を実現するソフトウェアプラットフォーム「Edgecross」を中核とした取り組みを推進し、同ソフトウェアの仕様策定や普及促進を進める。幹事会社はオムロン、トレンドマイクロ、NEC、日本IBM、日本オラクル、日立製作所、三菱電機の7社で、会員企業は386社である。
Edgecrossは、製造現場のさまざまな設備からデータを取得し、情報を見える化、各種ITシステムやEdgecrossコンソーシアム会員企業が開発/販売する認定製品と連携できるようになっており、その基本ソフトウェアライセンスの販売数は現時点で4000本以上に達する。自動車メーカーや電子機器メーカー、食品メーカーなど幅広い業種で採用されているという。
Edgecrossコンソーシアムの2022年度の活動報告として、展示会などを通じた認知度向上施策の展開を取り上げた。「2022国際ロボット展(iREX2022)」や「FOOMA JAPAN 2022(国際食品工業展)」などのリアル展示会に出展した他、2022年11月8〜13日に東京ビッグサイトで開催される「第31回日本国際工作機械見本市(JIMTOF 2022)」への出展も予定している。2023年1月25〜27日に東京ビッグサイトで開催される「第7回 スマート工場EXPO」では、「Edgecrossで実現するカーボンニュートラルソリューション」をテーマに、生産性向上を通じてカーボンニュートラル実現を目指す展示を会員企業と共に創出していく予定だ。
また、2022年12月1日には「DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用したカーボンニュートラルの実現」をテーマに、Edgecrossコンソーシアムの会員企業がソリューションを展示するオンライン展示会の開催も予定する。参加費用は無料。
さらにEdgecrossコンソーシアムの設立5周年を記念して、同団体への入会金無料キャンペーンを実施する。2023年3月末までに入会申請したレギュラー会員は本来の入会金10万円が免除される。これに加えて、Edgecrossを扱うためのトレーニングについても、通常5万円のところを無償で受講できるようにするキャンペーンも行う。
Edgecross コンソーシアム 事務局長の徳永雅樹氏は「展示会などで会員のサービスをエンドユーザーにしっかりアピールしていく。そのために部会(ワーキンググループ)の活動も引き続き進める。また、実際にEdgecrossに関心があるという企業向けに、無償でPoC(概念実証)の機会を提供するサービスなども展開しているので、ぜひ活用いただきたい」と語った。
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