村田製作所など3社、チタン酸バリウム製造の合弁会社設立に向け基本合意:製造マネジメントニュース
村田製作所は、石原産業と子会社の富士チタン工業の3社で、積層セラミックコンデンサーなどに使用する、チタン酸バリウムを製造する合弁会社設立に向けた基本合意書を締結した。
村田製作所は2022年9月16日、石原産業と石原産業子会社の富士チタン工業の3社で、積層セラミックコンデンサーなどに使用する、チタン酸バリウムを製造する合弁会社設立に向けた基本合意書を締結した。
IT機器の進歩や自動車の電装化などにより、今後、積層セラミックコンデンサーの需要拡大が見込まれている。それによって、材料となるチタン酸バリウムの重要性も増しているという。
富士チタン工業は、村田製作所に対するサプライヤーの1社で、酸化チタン、チタン酸バリウムなどの製造、販売を手掛けている。今回、需要拡大に対応するため、チタン酸バリウムの生産能力向上を目指し、富士チタン工業と親会社の石原産業、村田製作所の3社で合弁会社を設立する。
設立する合弁会社の詳細は現在協議中で、正式に決定次第、公表する予定だ。合弁会社設立は、2023年春頃を予定している。
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