さまざまな方法で企業のCO2削減努力を見える化する動向自体には賛成です。しかし……。
この記事は、2022年7月19日発行の「製造マネジメント メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
2022年7月13日、パナソニック ホールディングスが2024年までの同社の環境行動計画「GREEN IMPACT PLAN 2024(以下、GIP2024)」を発表しました。同社は2022年1月に、2050年までの環境コンセプト「Panasonic GREEN IMPACT(以下、GREEN IMPACT)」を公開していますが、GIP2024はこれを実現するためのマイルストーンとして、具体的な目標数値を伴う形で発表した格好です。GIP2024では2024年度までに、GHG(温室効果ガス)プロトコルが定めるスコープ1、2で約26万トン、スコープ3で約1608万トン、合計で1634万トンのCO2排出量を削減するという目標を設定しています。
具体的な取り組みとしては、例えばスコープ1、2では再生可能エネルギーの導入加速によって、2021年時点で9工場ある「CO2ゼロ工場」を2024年までに37工場に拡大するとしています。実際の進捗などの情報は今後アップデートされていくと思いますので、MONOistとしても報じていきたい所存です。
ところで、今回のパナソニック ホールディングスの発表では「削減貢献量」という指標が出てきています。筆者はこの指標の扱いが少し気に掛かりました。
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