ウイングアーク1stは2022年5月25日、BIダッシュボード「MotionBoard」と、アマゾン ウェブ サービスの展開するAI、IoTサービスを連携したソリューションの提供を開始した。
ウイングアーク1stは2022年5月25日、BI(ビジネスインテリジェンス)ダッシュボード「MotionBoard」と、アマゾン ウェブ サービス(AWS)の展開するAI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)サービスを連携したソリューションの提供を開始した。
連携するAWSのサービスは、自然言語処理サービス「Amazon Comprehend」や、画像から異常を検出するサービス「Amazon Lookout for Vision」、深層学習による画像分析サービス「Amazon Rekognition」、IoTデバイスの接続、管理サービス「IoT Core」など。これらのサービスで処理したデータは、データウェアハウス「Amazon Redshift」に送信、保存される。
例えば、日報のテキストデータとAmazon Comprehendを連携させることで、設備点検記録や品質不良報告などをAIが自動解析し、テキストの特徴量や傾向を抽出する。テキストデータだけでは分からない問題の特定などにつながる可能性があり、工場内での効率性、安全性の向上に寄与する。
これに加えて、Amazon Lookout for Vision、Amazon Rekognitionでカメラ映像を取り込むことで外観検査を省人化し、また品質異常が起きたときの加工状況の映像をひも付けることも可能になる。生産機械の短期間停止や復旧状況、作業員の動作ロスについての分析も行えるため、製造生産性向上に役立つ。
AWS IoT Coreを活用すれば、設備の現状から故障予測を行うことで、稼働率を向上させる施策も可能となる。検査結果やプロセスデータから良品条件を特定して、品質の安定化を図ることが可能になるという。
これらのサービスで処理したデータはAmazon Redshiftに格納され、経営判断に必要となる原価計算や利益率管理などに生かせるようになる。
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