さて、今週は現地時間の1月7日まで、米国ネバダ州ラスベガスにて消費者向けエレクトロニクス展示会「CES 2022」が開催されました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染が再拡大し、さまざまな企業が現地での出展を見送り、オンラインでの出展に切り替えました。
仕事始めの1週間が終わりましたね。おつかれさまでした。首都圏は大雪になり、ツルツルと滑りながら通勤する人をニュースで見かけました。転倒して病院に運ばれる人も多かったようです。
首都高速道路はかなり混乱し、軽商用車の横転、大型トラックの立ち往生などがあちこちで発生したようです。気になるのは、これだけあちこちで注意喚起しているにもかかわらず、スタッドレスタイヤなどの対策なしで走る乗用車の存在です。「少しくらいは大丈夫」と思うのでしょうね。首都圏の大雪のように、めったにないトラブルに備え、適切に対処するのは、心理的に簡単ではありません。これほど積もる雪は、今年は今回で最後だとよいのですが。
さて、今週は現地時間の1月7日まで、米国ネバダ州ラスベガスにて消費者向けエレクトロニクス展示会「CES 2022」が開催されました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染が再拡大し、さまざまな企業が現地での出展を見送り、オンラインでの出展に切り替えました。私もCESへの参加はオンラインです。
しかし、やはり現地に行き、実物を見ることの意義は大きいです。SNSでCESの現地からの情報を眺めていると、うらやましい気持ちになってしまいます。実物を見られなくて悔しいモノの筆頭は、BMWの「ボディーカラーが変わるクルマ」です。
最初にボディーカラーが変わるクルマを見たのは、TikTokの動画を転載したTwitterの投稿でした。白から黒へ、黒から白へ、ボディーパネルごとに自在に色が変わる様子はとても不思議です。色が変わるというだけのことですが、最近のコンセプトカーのどんな機能よりも未来的だと感じました。室内の明かりをオン、オフするような切り替わり方ではなく、じわっと色が変わる様子も印象的でした。
その投稿を見た時点では、BMWからは何のプレスリリースも出ておらず、この動画は本当に現地で撮影したものなのかと疑う気持ちがわきましたが、正真正銘のBMWのコンセプトカーでした。
コンセプトカーの名前は「iX M60」です。BMWの電動車「iシリーズ」、SUVの「Xシリーズ」、スポーツモデルの「Mシリーズ」の3つの要素を兼ね備えており、BMWのこれまでのEVの中で最速なのだそうです。時速0-100kmの加速は3.8秒、最高速度は時速250km、2つのモーターから出力455kW、最大トルクは1100Nmを発揮します。WLTPによる合計電力消費量は24.7〜21.7kWh/100kmです。
そんなクルマになぜボディーカラーを変える機能を採用したのかというと、驚かせるためではありません。デジタル体験を重視するという試みの一環なのです。
着る服を選ぶようにボディーカラーを選べたり、バッテリーの充電状態や車内の清掃状況を外観で示したり……とさまざまな用途でボディーカラーを変える機能を活用できるとBMWは説明しています。また、駐車場で止めた場所を忘れたときにボディー全体を点滅させたり、日差しの強さに応じてボディーカラーを調整し、車内が暑くなるのを防いだりもできるようです。
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