三菱電機は、同社が重点成長事業の1つに位置付けるビルシステム事業について、100%子会社で昇降機などの保守とリニューアルを手掛ける三菱電機ビルテクノサービスに統合すると発表した。
三菱電機は2021年10月18日、同社が重点成長事業の1つに位置付けるビルシステム事業について、100%子会社で昇降機などの保守とリニューアルを手掛ける三菱電機ビルテクノサービスに統合すると発表した。事業を承継する三菱電機ビルテクノサービスは2022年4月1日付で社名を変更し、昇降機の新設から保守・リニューアルまで一貫した事業運営体制を実現することでさらなる事業成長を図る方針だ。
三菱電機のビルシステム事業は、主にエレベーターやエスカレーターなどの昇降機の新設を手掛けている。一方の三菱電機ビルテクノサービスは、それら三菱電機製昇降機の保守や修理、リニューアルなどの業務を担っている。2021年3月期の売上高は、ビルシステム事業が1347億5400万円で、承継会社となる三菱電機ビルテクノサービスが3195億1400万円だった。
2021年6月に発表された2021〜2025年度の中期経営計画では、成長市場においてグローバルトップとなるポテンシャルを有し、社会課題解決に資するイノベーションを実現する成長ドライバーであり、集中的な成長投資で規模拡大と収益性向上を目指す重点成長事業を5つ挙げており、その1つがビルシステム事業だった。
今回の事業統合により、グローバルでのさらなる事業競争力の強化と経営の効率化を実現するとともに、昇降機の新設から保守・リニューアルまで一貫した事業運営体制を構築する。また、両者がこれまで培ってきたビル設備のコアコンポーネントや、保守・運用管理のフィールドナレッジデータを生かした新たなソリューションをワンストップで提供するなどして、脱炭素社会の実現などの各種社会課題の解決に貢献していくとしている。
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