オリンパスがITソリューション子会社の全株式をアクセンチュアに譲渡製造マネジメントニュース

オリンパスは2021年6月1日、同社の子会社であるオリンパスシステムズの全株式をアクセンチュアに譲渡する契約を締結したと発表した。譲渡は2021年8月末までに完了する予定。

» 2021年06月04日 14時00分 公開
[池谷翼MONOist]

 オリンパスは2021年6月1日、同社の子会社であるオリンパスシステムズの全株式をアクセンチュアに譲渡する契約を締結したと発表した。譲渡は2021年8月末までに完了する予定。

医療業界を取り巻くIT環境の変化に対応する

 オリンパスシステムズはオリンパスグループ各社へのITソリューションやサービス提供などを専門とする企業である。

 これまでにオリンパスは2019年に発表した新経営戦略の中で示した「グローバル・メドテックカンパニー」としての立ち位置を実現するため、グローバルな組織力強化を目的にIT基盤構築に向けた投資を行っている。その中でオリンパスシステムズは、オリンパスグループの製品やサービスにかかわる幅広い業務を担うなどの役割を果たしてきた。

 しかしオリンパスは、同社が展開する医療分野、科学分野事業を取り巻くIT、システム環境が現在も急速に変化し続けていると認識。そして今後、こうした環境変化にオリンパスシステムズが対応するためには、「デジタル分野でプロフェッショナルなサービスを提供するアクセンチュアの一員となり、新技術などを獲得して専門性を高めるべきだ」(オリンパス)と判断した。

 なお、アクセンチュアに全株式を譲渡したのちもオリンパスシステムズは引き続きオリンパスグループにITソリューションを提供する予定という。

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