AIの品質維持作業を効率化するモニタリングツールのβ版を発表製造ITニュース

Citadel AIはAIシステムの自動モニタリングなどにより、品質維持や保守作業を効率化するツール「Citadel Radar」のβ版の利用募集を開始した。自動モニタリングやファイアウォール機能、可視化機能などを備える。

» 2021年05月26日 09時00分 公開
[MONOist]

 Citadel AIは2021年5月10日、AI(人工知能)システムの自動モニタリングなどにより、品質維持や保守作業を効率化するツール「Citadel Radar」のβ版の利用募集を開始した。

キャプション 「Citadel Radar」β版(クリックで拡大) 出典:Citadel AI

 同ツールは企業が有するAIシステムを自動的にモニタリングし、異常を検知、ブロック、可視化することでAIの品質を保守する。学習データと運用データの偏移やAIの予測値の経年変化、バージョン入れ替えなどによる予測値の変動をリアルタイムで検知、計測する。

キャプション モニタリング機能(クリックで拡大) 出典:Citadel AI

 また、運用時の入出力データを自動評価して、不正データや異常値、悪意のある危険データなどをブロックしたり、タグ付けしたりするファイアウォール機能を有する。

キャプション ファイアウォール機能 出典:Citadel AI

 可視化機能では、ユーザーのAIの思考過程を可視化することで、推論結果に対する説明根拠を提示する。学習時に生じたバイアスや推論時のモデルの脆弱(ぜいじゃく)性も検知できる。

キャプション 可視化機能(クリックで拡大) 出典:Citadel AI

 これらの機能により、AI運用時のパフォーマンス低下や入力データ偏移の発見の遅れ、異常値の投入などを防止する。

⇒その他の「製造ITニュース」の記事はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.