モノづくり情報を連携し統合、大手クラウド要件に対応可能サブスクサービス:製造ITニュース
Arasは、大手グローバル企業のクラウド要件に柔軟に対応する、新しいサブスクリプションサービス「Enterprise サブスクリプション」の提供を開始した。
Arasは2021年4月14日、大手グローバル企業のクラウド要件に柔軟に対応する、新しいサブスクリプションサービス「Enterprise サブスクリプション」の提供を開始した。
同サービスは、エンタープライズ向けSaaSをベースとし、DevOpsサービスを組み合わせ、完全なカスタマイズに対応可能なプラットフォームを提供する。グローバルな製品開発やシステムズエンジニアリング、シミュレーション管理から製造プロセスの定義、品質管理、デジタルツインまでを網羅する「Aras Innovator」の全アプリケーションに対応する。
また、Arasのローコードプラットフォームを無制約で利用でき、ソリューション全体のカスタマイズに対応する。MCAD、ECAD、CAE、MBSE、ALM、ERP、PDMなどへ直接接続できるほか、エンドツーエンドのマルチ環境CI/CDによりグローバルなアジャイルチームをサポート。ユーザーのスケジュールに合わせ、カスタマイズ部分も含めたアップグレードを保証する。
同サービスにより、大企業は既存のPDMシステムの置き換えを迅速に進めることができる。完全な置き換えをしない場合でも、クラウドプラットフォームをハブとし、既存システムと新システムの共存や補完が可能になる。
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