自動設備点検ロボット活用による事業推進のため資本業務協定製造マネジメントニュース

荏原環境プラントは、ハイボットの第三者割当増資を引き受け、資本業務協定を締結した。共同開発の小型走行型ロボット「SQUID」の実証結果を踏まえ、ボイラ水管の点検、維持管理業務の効率化、高度な寿命予測診断などの点検サービスを提供する。

» 2020年06月16日 09時00分 公開
[MONOist]

 荏原環境プラントは2020年5月28日、ハイボットの第三者割当増資を引き受け、同社との資本業務協定を締結したと発表した。

 両社は、水浸超音波探傷センサーを搭載した小型走行型ロボット「SQUID(スクイッド)」を共同開発している。SQUIDは、ボイラー水管の管寄せ配管の点検口から投入し、測定対象の水管まで走行させて、内側からボイラー水管の厚さを自動測定する。

 2019年12月には、同ロボットによるボイラ水管の厚さ測定の実証実験に成功。測定時にボイラー水管の一部切断が不要になり、作業時間短縮や資材、機材の削減につながることを実証した。両社はこの結果を踏まえ、ボイラー水管の点検、維持管理業務の効率化、高度な寿命予測診断などの点検サービスを提供していく。

キャプション ボイラー水管厚さの自動連続測定用の小型走行型ロボット「SQUID」の外観 出典:荏原環境プラント

 荏原環境プラントは、国内外400施設超の固形廃物処理施設の納入実績を持つ。一方、ハイボットは、高度なロボット開発技術を有する。両社は今回の資本業務協定を通じて、RaaS(Robot as a Service)分野における連携強化を図る。

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