BMWの日本法人ビー・エム・ダブリューは2020年4月24日、次世代車に関する意識調査の結果を発表した。回答者の7割が環境に優しいクルマを求めており、次世代車ドライバーへの好感度も高い一方で、車両本体価格やランニングコストを重視する傾向も強い結果が示された。
BMWの日本法人ビー・エム・ダブリューは2020年4月24日、次世代車に関する意識調査の結果を発表した。回答者の7割が環境に優しいクルマを求めており、次世代車ドライバーへの好感度も高い一方で、車両本体価格やランニングコストを重視する傾向も強い結果となった。
調査は、1カ月に1度以上クルマを運転する20〜69歳の男女600人を対象に2020年4月、実施した。クルマ選びで重視するポイントは年齢によって違いがあり、若年層ほどデザイン性を、年齢が上がるにつれて安全性能や環境性能を重視することが分かった。また、回答者全体のうち88.5%が、次にクルマを購入する際に重視する基準として価格を挙げた。次いで、74.5%が燃費、53.3%がボディタイプやサイズ、乗車人数や積載量と回答した。
また、「価格を気にしなくてよいとしたら」という条件付きで、環境に優しいクルマと一般的なガソリンエンジン車を選択させると、73.8%が環境に優しいクルマを選んだ。ガソリンエンジン車を選ぶ回答者に対して次世代車を選ばない理由を尋ねたところ、48.3%の回答者が車両本体価格の高さを理由に挙げた。32.6%はガソリンエンジン車に不満がないと答えた。次世代車に魅力を感じないと回答したのは151人で、車両本体価格以外にも、給電設備がないことや電池の劣化への心配などの理由も挙がった。
今後乗りたいと思うクルマのパワートレインについては、次世代車のドライバーの87.7%が今後も次世代車に乗りたいと回答した。次世代車からガソリンエンジン車に乗り換えたいという回答は4.9%にとどまった。ガソリンエンジン車のドライバーは、約半数がハイブリッド車など次世代車への乗り換えを希望した。
ガソリンエンジン車と次世代車で、ドライバーの環境意識に差があることも分かった。大気汚染物質に対する理解度を調査したところ、CO2は理解度や認知度が高かったが、NOxを正しく知っている人は25.5%、PMは22.8%と少なかった。ガソリンエンジン車の次世代車のドライバーを比較したところ、ガソリンエンジン車のドライバーは理解度や認知度が低いという結果だった。
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