丸くなったのはパイプだけではなかった!? 燃費競技大会に情熱を注いだ青春モノづくり総合版メルマガ 編集後記

まさかのオチが……。

» 2020年02月06日 12時00分 公開
[池谷翼MONOist]

この記事は、2020年2月6日発行の「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。

 「HONDAエコノパワー燃費競技大会」*)というレース大会をご存じでしょうか? 簡単に言うと、中学生から社会人まで、それぞれが自作したマシンを持ち寄って「1リットルのガソリンで何キロ走れるか?」を競い合うというものです。その名の通りホンダが毎年主催しており、全国大会は「ツインリンクもてぎ」で開かれるなど、なかなか開催規模の大きな大会となっています。

*2010年に「Honda エコ マイレッジ チャレンジ」に改称。

 筆者はこの大会に、中学生から高校生まで部活動として毎年参加していました。大学院まで文系として生きてきた筆者にとって、人生で唯一「モノづくり」に関わった時期。せっかくなので、今回はその思い出……というより、失敗談をお話しようと思います。

 燃費向上を図る上で重要なポイントが、車体の軽量化です。しかし、単に軽くすればいいというわけではありません。大会では制限時間内にサーキットを7周し、走行距離とガスの減少量からリットル当たりの燃費を算出します。この時、サーキット上で車体が破損して走行不能に陥ると、その時点で失格扱いになってしまいます。つまり車体の軽量化と同時に、耐久性にも気を配らなければなりません。

 この2つをどのように両立すればよいか? 製作をメインで進める高校2年生になった時に、部長のAくんと相談し、1つの答えにたどり着きました。

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