グーグルが、2019年5月7日に開幕する開発者会議「Google I/O 2019」に向けて、車載情報機器関連の新たな技術を2つ発表した。1つはAndroidを車載情報機器向けに展開する「Android Automotive OS」向け、もう1つはAndroidスマートフォンと車載情報機器の連携システム「Android Auto」向けとなる。
グーグル(Google)が、2019年5月7日(米国時間)に開幕する開発者会議「Google I/O 2019」に向けて、車載情報機器(IVI:In-Vehicle Infotainment)関連の新たな技術を2つ発表した。
1つは、スマートフォン向けのプラットフォームとして用いられているAndroidを車載情報機器向けに展開する「Android Automotive OS」関連の取り組みになる。同年5月1日、Android Developers Blogで発表した「Developing Apps for Android Automotive OS」によれば、ボルボ(Volvo Cars)のポールスター(Polestar)ブランドが手掛ける初の電気自動車(EV)「Polestar 2」の車載情報機器にAndroid Automotive OSが採用されたという。Android Automotive OSを用いた車載情報機器は各社が開発を進めているが、これが初の採用事例になる。なお、Polestar 2は2020年に量産を開始する予定だ。
Google I/O 2019では、Android Automotive OSの初採用に合わせて、運転中における車載情報機器のアプリケーションの代表例となるメディアアプリ(Media Apps)の開発が可能な環境を公開する予定だ。車載情報機器のアプリケーション開発は、画面サイズや入力方法、自動車メーカーごとのカスタマイズ、国や地域ごとの法規制の違いによって複雑化することが知られている。Android Automotive OSでは、この複雑性を管理するために、Androidスマートフォンと車載情報機器の連携システム「Android Auto」と同様のフレームワークを構築しているところだという。
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