MAGLAB、シブタニ、ウイングアーク1stは、メンテナンス不要のトイレ個室利用分析サービス「AirSTATUS for SWITCHSTRIKE Air」を共同開発した。トイレドアのセンサー情報からトイレの空き室状況をリアルタイム表示し、利用時間や回数を分析する。
MAGLAB、シブタニ、ウイングアーク1stは2019年3月20日、メンテナンス不要のトイレ個室利用分析IoT(モノのインターネット)ソリューション「AirSTATUS for SWITCHSTRIKE Air」を共同開発したと発表した。また、MAGLABは同日、ソラコムのIoTサブスクリプションマーケットプレイス「IoT SELECTION connected with SORACOM」にて、同サービスの提供を開始した。
AirSTATUS for SWITCHSTRIKE Airは、シブタニが開発した自己発電トイレドアセンサー「SWITCHSTRIKE Air」を活用する。トイレの施錠金物である同センサーは、受部に無線通信デバイスが組み込まれており、個室トイレの施錠および解錠状態を無線信号データとして送信する。電池や配線を必要としないため、メンテナンスフリーで、設置も容易だ。
SWITCHSTRIKE Airが送信したデータは、ソラコムが提供する「SORACOM Air」経由でクラウド上に蓄積される。蓄積されたデータはウイングアーク1stのクラウドBIダッシュボード「MotionBoard Cloud」により、トイレの空き室状況としてリアルタイムで表示されるほか、利用時間や平均利用回数の分析にも活用できる。
京都の二条城では既に同サービスと同等のシステムが運用されている。今回、3社が共同でIoT SELECTION connected with SORACOM上のサービスとして開発したことにより、利用個数に応じて短期間、月額料金での利用が可能になった。
商業施設やイベント会場で同サービスを用いることで、トイレ入口や専用アプリで空き室情報を提供できる。利用者の混雑を防止できるとともに、トイレの利便性や利用効率が向上する。また、施設側は清掃計画や安否確認、犯罪防止などに役立てられる。
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