三菱自動車が都内に車載ソフト開発拠点「異業界から技術者を幅広く募集」:車載ソフトウェア
三菱自動車は、次世代のクルマづくりに必要な車載ソフトウェアの開発力強化に向けて、新たな開発拠点となる「三菱自動車ソフトウェア イノベーション センター(仮)」を、2019年度内に東京都内に開設すると発表した。
三菱自動車は2019年3月29日、次世代のクルマづくりに必要な車載ソフトウェアの開発力強化に向けて、新たな開発拠点となる「三菱自動車ソフトウェア イノベーション センター(仮)」を、2019年度内に東京都内に開設すると発表した。
同拠点は、岡崎製作所(愛知県岡崎市)内にある、同社の研究開発中核拠点である技術センターのサテライトオフィスとなる。車載ソフトウェアの開発に必要な最新の開発環境を整えるとともに、技術センターとシームレスな開発連携が可能になるという。
また、東京都港区内というソフトウェア関連人材を集めやすい好立地に開設することで、グローバルな人材の登用を目指す。さらに、外部機関との連携を深める拠点としての活用を進め、自動運転やコネクテッドカーといった次世代技術と、電動化技術や四輪駆動制御技術などの“三菱自動車らしさ”を表すような特徴的な技術を実現する車載ソフトウェア開発を加速させたい考え。
同拠点でのキャリア採用も既に始めており、募集のWebサイトでは「ソフトウェアプロジェクトマネージャ」「電子システム企画開発エンジニア」「ソフトウェア開発エンジニア」という3つの職種で人材を募っている。募集の背景では「今までの枠組みにとらわれない自由な発想ができる環境です。そのため自動車業界経験者のみならず異業界からもエンジニアを幅広く募集します」としており、自動車業界外からの人材を積極的に登用する方針を見せている。
三菱自動車のキャリア採用のWebサイト(クリックでWebに移動)
- デンソーが東京の研究開発機能をさらに強化、2020年代前半には1000人規模へ
デンソーは、高度運転支援および自動運転、コネクテッド分野の研究開発を行う拠点として、東京都港区の品川に新たなオフィスを開設する。新オフィスの従業員数は約200人。今後も人材採用を拡大し、東京支社やグループ会社、パートナーなどを含めて東京エリアで研究開発に携わる人員数を、2020年代前半に1000〜2000人規模まで増やしたい考え。
- ヤマハ発動機が新横浜に研究開発拠点、ロボティクスとITの先進技術人材を獲得へ
ヤマハ発動機は2018年5月30日、横浜市内に新たな研究開発拠点「ヤマハモーターアドバンストテクノロジーセンター(横浜)」を開設すると発表した。ソフトウェアを中心としたロボティクス、知能化、IT領域の先進技術開発、高度人材の獲得と育成、オープンイノベーションの推進を目的としている。
- トヨタデンソーアイシンが都内で自動運転開発を加速「従来と異なる発想で」
トヨタ自動車は、自動運転技術の先行開発分野での技術開発を促進するため、2018年3月下旬までに新会社「TRI-AD」を東京に設立する。デンソー、アイシングループもTRI-ADに出資/投資し、人員の派遣も行う。設立時の従業員数は3社合わせて300人で、今後は新規採用を含めて1000人規模の体制を作る。
- デンソーアイシンらの新会社、社名は「J-QuAD DYNAMICS」「BluE Nexus」
デンソー、アイシン精機、アドヴィックス、ジェイテクトは2018年12月26日、共同出資で立ち上げる新会社の概要を発表した。
- 三菱自動車が取り組むスマート工場、止めない生産ラインをどう実現するか
スマート工場・スマート物流を実現するためのIoTソリューションなどを一堂に展示する「第3回スマート工場EXPO」(2019年1月16日〜18日、東京ビッグサイト)で、世界の先端工場で進むスマート工場化をテーマとしたセミナーが開催。「スマート工場の実現によるモノづくり競争力の強化」と題して、三菱自動車工業理事水島製作所長の北尾光教氏が講演した。
- ルノー日産三菱もマイクロソフト「Azure」を採用、コネクテッドサービスの基盤で
ルノーと日産自動車、三菱自動車は2019年3月20日、コネクテッドカーのデータを保持、管理、分析するプラットフォーム「アライアンスインテリジェントクラウド」を立ち上げたと発表した。3社が車両を販売する200の市場ほぼ全てで、同一のプラットフォームを使用する。3社のアライアンスとマイクロソフトが共同開発した「Microsoft Azure」ベースのプラットフォームで、Azureに含まれるクラウド基盤やAI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)の技術を活用してコネクテッドサービスを提供する。
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