エムエスシーソフトウェアは、MSC複合領域解析ソフトウェアの最新版「MSC CoSim engine バージョン1.6」を発表した。連成シミュレーションにより、CAE解析と実験値とを容易に比較できるため、正確性や精度、パフォーマンスが向上する。
エムエスシーソフトウェアは2019年3月13日、MSC複合領域解析ソフトウェアの最新版「MSC CoSim engine バージョン1.6」を発表した。
MSC CoSim engineバージョン1.6は、機構解析ソフトウェアのAdams、非線形構造解析ソフトウェアのMarc、熱流体解析ソフトウェアのscFLOWを相互に連成した解析モデルを設定できる。複数の解析領域を組み合わせることで効率的に高精度な解析ができ、音響解析をはじめ、マルチボディダイナミクス、流体解析、構造解析、陽解法衝突解析までを連成できる。
連成シミュレーションによりCAE解析と実験値とを容易に比較できるため、正確性やパフォーマンスが向上し過剰設計の防止につながる。解析精度のレベルも高くなり、非線形構造解析ではシステム全体で数週間かかっていた計算が機構構造連成解析では数時間で同様の結果を得られる。また、AdamsとMarcの連成シミュレーション機能は計算時間を最大で90%短縮する。
なお、最新版ではMSC Nastranによる非線形構造解析サポートが利用できる。正式サポートは次バージョンで予定している。
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