JTが加熱式たばこ市場でもう1つの武器として位置付けるプルーム・エスは、「メビウスらしい味わいを実現し、高温加熱式特有のにおいを低減した」(岩井氏)とする。
従来の高温加熱式たばこは240〜350℃程度でたばこ葉を加熱するため、「焼き芋をいぶしたようなにおいが発生し、嫌煙者だけでなく一部の喫煙者でも敬遠する人がいた」(同社関係者)という。プルーム・エスではたばこ葉の加熱を200℃とすることで、「味を損なわずに高温加熱型特有のにおいをカット」(岩井氏)。同製品についても「単純にヒーターの温度を下げただけでは吸いごたえに劣るため、たばこ会社の知見を生かしてたばこ葉に工夫を施した」(同社関係者)とした。
プルーム・エスはたばこの嗜好(しこう)品という側面を重視している。同社でたばこ事業本部商品企画部 部長を務める高橋正尚氏は「1本1本を数分程度で楽しむくつろぎの一服は特別なことではなく、日常の出来事だ。日々用いられるものとしてデザインも手になじむものとした」と語る。
加熱待ち時間は約40秒で、リフィル交換タイミングは3.5分もしくは14パフ。連続使用に対応しており、フル充電から約10本のリフィルが利用できる。充電時間は約90分。本体とACアダプター、クリーニングブラシ等が入るスターターキットの価格は7980円(税込)。
プルーム・エス専用リフィルも全てメビウスブランドで、レギュラータイプが1種類とメンソールタイプが2種類の合計3種類。たばこスティック20本入りで、価格は480円(税込)となる。
岩井氏は「加熱温度が異なる3製品の特徴について、それぞれ認知の拡大を狙う。低温加熱カテゴリのさらなる市場機会拡大と高温加熱カテゴリのシェア拡大を図っていきたい」と語った。
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