ソニーネットワークのスマートホーム「MANOMA」、従来サービスと何が違うのか製造業IoT(1/2 ページ)

ソニーネットワークコミュニケーションズはスマートホームサービス「MANOMA(マノマ)」を発表した。2018年10月10日からサービス受付を、同年10月23日からサービス提供を開始する。

» 2018年10月11日 08時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 ソニーネットワークコミュニケーションズ(以下、ソニーネットワーク)は2018年10月10日、東京都内で会見を開き、スマートホームサービス「MANOMA(マノマ)」を発表した。同日からサービスの販売受付を、同年10月23日からサービス提供を開始する。価格(税別)は、初期事務手数料が3500円、3年契約で月額サービス基本料金が3682円から、などとなっている(キャンペーンによる割引もある)。将来的な事業目標としては「家庭向けのインターネット接続サービスである『NURO』と同規模まで育てたい」(ソニーネットワーク 執行役員の渡辺潤氏)としている。【訂正】

ソニーネットワークの渡辺潤氏(左から2番目)とソニー不動産の西山和良氏(右から2番目) ソニーネットワークの渡辺潤氏(左から2番目)とソニー不動産の西山和良氏(右から2番目)。両脇にいるスタッフは、「MANOMA」についてユーザーに適切な提案を行う「MANOMA Home Advisor」である

 会見にはソニー不動産 社長の西山和良氏も登壇。MANOMAを採用した新築IoT(モノのインターネット)スマートホーム「AIFLAT(アイフラット)」を商品化し、主要在来線の至近に展開していく方針を明らかにした。東京の日暮里エリアで建設中のマンションが、AIFLATの第1弾となる(2018年11月発売、2019年2月完成予定)。「第2弾、第3弾も企画中であり、2019年度はAIFLATで二桁億円の売り上げを見込んでいる。ソニーネットワークとは、B2B向けでの新しい可能性も模索しているところだ」(西山氏)という。

【訂正:西山和良氏の名前に誤りがありました。記事本文は訂正済みです】

「AIホームゲートウェイ」と「室内コミュニケーションカメラ」を新規開発

 MANOMAは、新たに開発した小型の「AIホームゲートウェイ」と「室内コミュニケーションカメラ」の他、スマートロック「Qrio Lock」やスマートタグ「Qrio Smart Tag」などを用いてスマートホームサービスを提供する。

「MANOMA」で用いられるハードウェア 「MANOMA」で用いられるハードウェア。外形寸法は「AIホームゲートウェイ」が135×135×46.5mm、「室内コミュニケーションカメラ」が70×70×20.8mmと小さい(クリックで拡大) 出典:ソニーネットワーク

 提供するサービスは大まかに3種類に分けられる。1つ目の「セキュリティ」では、室内コミュニケーションカメラを用いて、住人が不在の際に室内を監視する。このとき、開閉センサーなどで窓が開くなどの異常を検知した場合には、大音量の警告音が鳴り、住人のスマートフォンに通知すると同時に、監視画像はクラウドにバックアップされる。室内コミュニケーションカメラは、常時監視しているわけではなく、住人の在宅時はプライバシーレンズカバーが閉まり、住人全てが外出すると自動的に開くようになっている。

「MANOMA」の「セキュリティ」サービス 「MANOMA」の「セキュリティ」サービス(クリックで拡大) 出典:ソニーネットワーク

 2つ目の「オートメーション」では、「帰宅・外出検知」や「在宅者による家族の呼び出し」などのライフスタイルレシピがプリセットされたMANOMAアプリを利用できる。室内コミュニケーションカメラの人感センサーで住人を検知したら自動的にBGMが流れというような設定も可能だ。また、AIホームゲートウェイは、アマゾンの音声アシスタント「Amazon Alexa」を搭載しており、Alexaのさまざまなスキルを用いてスマート家電と自由に連携できる。

「MANOMA」の「オートメーション」サービス 「MANOMA」の「オートメーション」サービス(クリックで拡大) 出典:ソニーネットワーク
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