三菱電機は「第29回 設計・製造ソリューション展」(以下、DMS2018、2018年6月20〜22日、東京ビッグサイト)に出展し、「スマートエンジニアリング」をテーマに、エンジニアリングチェーンでも生きる「e-F@ctory」の価値を訴求した。
三菱電機は「第29回 設計・製造ソリューション展」(以下、DMS2018、2018年6月20〜22日、東京ビッグサイト)に出展し、「スマートエンジニアリング」をテーマに、エンジニアリングチェーンでも生きる「e-F@ctory」の価値を訴求した。
「e-F@ctory」は工場内で現場の情報とICTを結ぶという仕組みで、2003年から展開を開始。現場起点の情報を取得して生産性やコストの改善につなげる取り組みを進めてきた。従来は生産情報の連携を中心とした訴求を行っていたが、DMS2018であらためて強調したのがエンジニアリングチェーンでの活用である。
三菱電機 FAシステム事業本部 FAソリューション事業推進部 FAソリューション計画部 事業企画グループ 専任 野末直道氏は「従来訴求してきた生産情報の取得はもちろんだが、e-F@ctoryを活用することで生産ライン構築の負担も軽減できる。エンジニアリングにおけるさまざまなツールを結ぶ基盤とすることで、生産ラインの短期立ち上げやライン情報の収集などが簡単に行えるようになる」と述べる。
三菱電機のFA統合エンジニアリングソフトである「MELSOFT iQ Works」に電気CADのデータをそのまま取り込めるようにする他、機械CADのシミュレーション情報なども取り込み、ライン構築時の現場調整の負担を軽減し、立ち上げ時間を短縮する。電気CADでは既にグローバル大手のEPLANとの情報連携は実現する他、図研のE3シリーズとも現在ネイティブ連携を準備中だという。機械CADおよびシミュレーターとの連携については、iCADやラティス・テクノロジーとの連携を進めている。
ブースではe-F@ctory Allianceのパートナー22社が出展。設計や製造それぞれの切り口で「e-F@ctory」とのパートナーシップの価値を訴えた。
e-F@ctory Allianceでは、新たにAWSが参加したのもポイントだ。野末氏は「以前からマイクロソフトやIBM、日本オラクルなどの大手ITベンダーは参加していたがAWSが2018年3月に参加。e-F@ctoryはオープンであることを訴えていたが、上位のクラウド基盤との連携のバリエーションが増えたことで、参加企業の利点を拡大できる」と価値について述べている。
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