米PTCは、2015年に締結した米General Electricとの戦略的提携を拡大し、産業用IoT市場に統合ソリューションを提供していく計画を発表。両社のプラットフォーム「ThingWorx」と「Predix」の相互補完的な役割を確立していく。
米PTCは2016年11月16日(現地時間)、米General Electric(GE)と2015年に締結した両社の戦略的提携を拡大し、産業用IoT(IIoT)市場に統合ソリューションを提供していく計画を発表した。両社のプラットフォーム「ThingWorx」と「Predix」の相互補完的な役割を確立していく。
PTCのThingWorxアプリケーション開発ツール群は、産業オートメーション接続や機械学習、予測型解析、仮想現実体験などを組み込んだIoT(モノのインターネット)ソリューションの開発を容易にできるプラットフォームだ。また、GEのPredixは、IIoT向けにエッジからクラウドまでの分散型オペレーティングシステムを提供する。
今回の提携を通じて、PTCのThingWorxの機能群を新たに開発する「ThingWorx for Predix」に組み込む。これにより、Predixベースのソリューション開発が容易になる。また、ThingWorx for Predixの導入により、Predixのプラットフォーム機能を利用したアセットモデルの格納と大規模な分析の実行が可能になる。GEでは、Predixと合わせてThingWorx for PredixをGE内の製造・サービスプロセスに展開していく。
PTCは今後、米GE Digitalの「Brilliant Manufacturing Suite」に基づいた共同製品や、PredixとThingWorxが連携するソリューションの販売を進める。またGEは、スマートエンジニアリングやマニュファクチャリング、オペレーション、サービス分野に注力してThingWorx for Predixを新旧の顧客に販売していくとしている。
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