Cadense Design Systemsは、OrCADソリューションの新機能を発表した。フレキシブルおよびリジッドフレキシブル基板の設計や、IoT、ウェアラブル、無線モバイル機器向けの課題に対応する。
Cadense Design Systemsは2016年5月3日(米国時間)、回路図設計ソリューション「OrCAD Capture」「PSpice Designer」「PCB Designer 17.2-2016」の新機能を発表した。
新しいOrCAD製品は、IoT(モノのインターネット)、ウェアラブル、モバイル機器向けのフレキシブル基板およびリジッドフレキシブル基板設計の課題に対応する。基板をより速く効率的に設計するために、新しいマルチスタックアップデータベース機能と広範なデザイン内の層間チェックを採用しており、手作業でのチェックによる間違いを回避。より微細で小型の機器向けに、より信頼性の高い回路を設計することができる。
また、パッドスタック編集や制約条件管理、シェイプ編集などにおいて、生産性や使いやすさを向上するための機能を強化。効率化の要求に対応して、OrCAD製品には、最新のビジュアル機能を用いてデザインレビューできる先進的なデザイン差分エンジンが含まれる。設計者は高度な注釈や自動参照機能が利用可能になった。
回路シミュレーションソフトのPSpice Designerでは、新しいPSpiceコンパクトモデルインタフェースを通じて、C/C++/SystemC、およびVerilogAを用いたシステムレベル・シミュレーションに対応し、IoT機器におけるハードウェア/ソフトウェアのバーチャル・プロトタイピングが可能になる。
OrCAD 17.2で新しく追加された機能には、リジッドフレキシブル基板のプランニング、設計、リアルタイム描画、および特定のEDAベンダーの設計データを直接インポートできるデータ変換機能などが含まれている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.