積水化成品工業は、トヨタ自動車の燃料電池車「MIRAI(ミライ)」の下肢部衝撃吸収材にポリスチレン・ポリオレフィン複合樹脂発泡体「ピオセラン」が採用されたと発表した。
積水化成品工業は2015年2月4日、トヨタ自動車の燃料電池車「MIRAI(ミライ)」の下肢部衝撃吸収材にポリスチレン・ポリオレフィン複合樹脂発泡体「ピオセラン」が採用されたと発表した。
下肢部衝撃吸収材とは、乗員保護のために運転席や助手席のカーペット下に用いられる安全部品である。万が一の事故の際に、乗員に掛かる衝撃エネルギーを吸収できるような性能が求められる。
ピオセランは、積水化成品工業が独自に開発したポリマーハイブリッド技術の採用によって「ポリオレフィンの緩衝性とポリスチレンの剛性の両方が備わった材料」(同社)となっている。この特性を基に、下肢部衝撃吸収材の要求品質に合致させることができたという。
2000年代前半から自動車部材への採用が始まったピオセランは、レクサスブランドや「プリウス」、「クラウン」、「カムリ」など多くのトヨタ自動車の車両に、下肢部衝撃吸収材やバンパーコア材といった衝撃エネルギー吸収部材、ツールボックスとして幅広く採用されているという。
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