ミラ ココアのユーザー構成は女性、特に未婚や新婚の若い女性が中心である。「ミラ イース」やダイハツ工業の軽自動車全体では、未婚や新婚の女性のユーザー比率は10%前後だが、ミラ ココアは40%に達する。そして、「自分のセンスを反映できる」、「人と違うクルマの乗る満足感」、「若返った気分になれる」といった点に魅力を感じてミラ ココアを購入していることも分かった。
こういった他の車種とは異なるユーザー像から、新型ミラ ココアの企画構想を進め、基本仕様のキーワードとして「私のかわいい」を選定した。新型ミラ ココアの開発責任者であるダイハツ工業 製品企画部 チーフエンジニアの中島雅之氏は、「女性の感性に合ったクルマを開発するには『おじさんではダメだ!』という思いから、既に活動を始めていたココかわプロジェクトのメンバーと共同開発することに決めた」と強調。新型ミラ ココアの特徴の説明については、ココかわプロジェクトリーダーである同社デザイン部の山尾有佳氏にバトンタッチした。
山尾氏は、新型ミラ ココアのバリエーション展開の方向性について、以下のように説明した。「女性は買い物が大好き。『私にピッタリを選びたい』と考えながらいろいろと見て回るのが楽しい。でも、選択肢が多過ぎると考えがまとまらず負担になってしまう。そこで、コース料理の前菜、メイン、デザートから自分の好みの料理を選ぶように、外装デザイン3パターン、ボディカラー全15色、選べる内装色全9通りを組み合わせて、自分にピッタリの1台を『選ぶ楽しさ』を感じてもらえるようにした」(同氏)。
外装デザインについては、最上位の「ココアプラスX」、中位の「ココアX」、最も安価な「ココアL」の3種類を用意した。ココアプラスXは、「C」の形状に輝くLEDクリアランスランプやメッキグリル加飾で「キラキラハッピーフェイス」とした。ココアXは、アッパーグリル加飾にパールホワイトを用いて「ナチュラルフェイス」に、ココアLは従来モデルと同じ「ほっこりフェイス」を採用した。
ココアプラスXは、全15色のボディカラー、全9通りの内装色から自由に選択できるので、135通りのバリエーションがある。ココアXは、ボディカラーのみを15色から選べるのでバリエーションは15通り、ココアLはボディカラーを10色から選択できるのでバリエーションは10通りある。合計で160通りのバリエーションとなる。
加えて、「かわいい+オリジナル感」にこだわって開発したアクセサリーも新開発したという。フロアマットや車検証カバー、ハンドルカバーの他、ワンポイントでアクセントを加えられるフューエルステッカーやサイドステッカー、リヤエンブレムなども用意した。
堀井氏は、「これらのバリエーション展開やアクセサリーにより、購入時だけでなく車検時の提案などによる後付けを含めて1台当たり約40万円のオプション販売を目指す」としている。
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