何もしない状態では、Androidエミュレータのバッテリー残量は50%に固定されている。エミュレータのバッテリー残量を変更するには「power capacity」コマンドを使用する。
例えば、「power capacity 80」を実行すると、バッテリー残量が80%に変化する(画像5)。
バッテリー表示は常に“充電中”だが、これは「power status」コマンドで変更できる。「power status not-charging」を実行すると、充電中表示から残量表示に切り替わる(画像6)。
また、画面上では変化が分からないが、「power ac on」「power ac off」で、電源への接続状態を変更できる。アプリケーションの更新のように、電源接続中にのみ実行したい処理などの動作確認に使える。
端末の位置情報を変更するには、
geo fix <経度> <緯度>
を使用する。例えば、Google Mapsアプリで[現在地ボタン]を押した状態で「geo fix 139.766 35.681」を実行すると、以下のように表示される(画像7)。
Androidエミュレータに電話がかかってくる状態は、
gsm call <電話番号>
でシミュレートできる。通話によるアプリケーションの中断時の動作を確認したい場合などによさそうだ。例として、「gsm call 09012345678」を実行してみると、以下のように着信画面が表示される(画像8)。また、電話に出たり、通話履歴を確認したりすることもできる(画像9)(画像10)。
ショートメッセージの受信は、
sms send <電話番号> <メッセージ>
でシミュレートできる。
メッセージには半角スペースが入っていても問題ないが、残念ながら日本語は文字化けしてしまうようだ。Telnetの文字コード設定を「UTF-8」に変更すれば化けない可能性もあるが、Windows 7のTelnetでは設定できなかった。
以下、「sms send 09012345678 Hello Short Message !!」の実行例を示す(画像11)。
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