組み込みソフトウェアの開発は、PC用とは異なる要素や手順が必要となる。組み込み開発の全体像をおさらいし、実際にターゲットボードを用いた組み込みLinux開発の流れを詳しく解説する。
アイティメディアがモノづくり分野の読者向けに提供する「@IT MONOist」「EE Times Japan」に掲載した主要な記事を、読みやすいPDF形式の電子ブックレットに再編集した「エンジニア電子ブックレット」。本日は@IT MONOist 組み込み開発フォーラムの人気連載「組み込みLinux開発入門」(全3回)をまとめてお届けします。
組み込み機器へ搭載されているLinuxを一般的に「組み込みLinux」と呼び、従来のPCなどで稼働させているLinuxとは区別した表現が使われています。ただし、Linuxと組み込みLinuxに明確な違いがないのも事実で、ある程度環境が整った状態であれば、特に意識せずとも組み込みLinuxのソフトウェア開発が可能です。ただ、環境整備が実現されていない状態からスタートして組み込みLinuxを開発するには、“組み込み”という言葉の意味するところを把握しなければなりません。本連載では、まずこの環境整備の実現を中心として、組み込みLinuxにおける組み込み開発の基礎を解説していきます。
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