メンター、3Dテレビ・マルチメディア検証プラットフォーム発表ソフトウェアシミュレーションの数千倍の速度で検証可能

メンター・グラフィックスは2010年3月16日、3Dテレビ用チップのハードウェアエミュレーション向け「3Dテレビ・マルチメディア検証プラットフォーム」を発表した

» 2011年03月16日 14時15分 公開
[八木沢篤,@IT MONOist]

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 メンター・グラフィックスは2010年3月16日、3Dテレビ用チップのハードウェアエミュレーション向け「3Dテレビ・マルチメディア検証プラットフォーム」を発表した。

 同プラットフォームは、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)をサポートし、開発サイクルの早期段階で利用可能な3Dテレビ解析ツールを備え、従来のソフトウェアシミュレーションの数千倍の速度での検証が可能になるという。

 「Veloce」エミュレータファミリとHDTV/HDMI 3Dアプリケーション向け「iSolve Multimedia」で構成される同プラットフォームは、実シリコン完成前にSoCのソフトウェアアプリケーションを検証することが可能で、複数の3Dフォーマットの解析にも対応するなど、3Dテレビ用チップの検証段階における基盤的役割を担うものとして位置付けられている。

 また、信号レベルでの限定的な表示しか行えなかった従来のシミュレーションツールとは異なり、同プラットフォームは3Dのピクチャとフレームを直接可視化する機能も備える。これにより、デバッグ環境の効果と生産性が向上し、製品化までの厳しいスケジュール要件を満たしつつ、最先端の3Dテレビ新製品を開発できるとしている。

 HDMIのほか、各種デジタルテレビ規格をサポート。また、ビデオ/オーディオコンテンツに向けたデバッグ/解析ツール、データストリーミング用の自動ジェネレータ、世界分散型の開発をサポートするリモートアクセスクライアントソフトウェアも用意されている。

 さらに、ICEと組み合わせて使用できるだけでなく、高性能なトランザクションベースのアクセラレーションとしての動作モードもサポートしている。従来のICE機能とトランザクションベースアクセラレーション機能を適材適所で組み合わせることで、シミュレーション中心の利用モデルからICEへのスムーズな移行が可能になるとのこと。

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