【レベル17】オリジナルのスマホスタンドを企画し、魅力をプレゼンせよ!:テルえもんクエストII(17)(1/3 ページ)

設計スキルのレベルアップを目指す設計者の皆さんを“冒険者”に見立て、さまざまな“問(モン)スター”に挑む「テルえもんクエストII」の世界へようこそ。【レベル17】では、オリジナルのスマホスタンドの企画に挑戦。生成AIを相談相手に、使う人や場所、必要な機能を考え、3Dモデルとプレゼンテーション資料の作成まで進める。

» 2026年11月04日 06時00分 公開

本連載について:

ようこそ、「テルえもんクエストII」の世界へ――。設計スキルのレベルアップを目指す設計者の皆さんを“冒険者”に見立て、毎回クエスト(課題/テーマ)に沿って、さまざまな問(モン)スター(問題)が登場します。

筆者(テルえもん)から渡されるアイテム(基礎知識)を駆使して問スターを倒し、レベルアップ(スキルアップ)を目指しましょう!


⇒前回の【レベル16】はこちら

 前回(レベル16)では、椅子の3Dモデルを題材に、レンダリングや生成AI(人工知能)を活用して、製品を魅力的に見せる方法を紹介しました。形状を作るだけでなく、色や材質、背景を工夫し、プレゼンテーション資料にまとめることで、製品の特徴や使用場面を伝えられるようになりました。

 今回はさらに踏み込んで、問スター(18)「オリジナルのスマートフォン(以下、スマホ)スタンドを企画し、魅力をプレゼンせよ!」に挑戦します。誰のために、どのような製品を、どう作るのかも考えるクエストです。

 スマホスタンドは身近な製品ですが、使う人や場所によって必要な機能が変わります。動画を見る、オンライン会議に参加する、料理中にレシピを確認するなど、使い方によって使いやすい形は異なるでしょう。生成AIを相談相手にしながら、自分ならではのアイデアを形にしてみましょう。

アイテム(1)誰が、どこで、何のために使うかを考える

 まずは、使う場面を具体的にします。「おしゃれなスマホスタンド」だけでは、必要な機能や寸法が決められず、企画や設計が進みません。

 例えば「自宅の机で、勉強中に解説動画を見る高校生」を想定すれば、ノートを広げたい、充電しながら使いたい、縦向きと横向きの両方で置きたい、といった要求が見えてきます。

 以下が生成AIへの相談例です。

高校生が勉強机で使うスマホスタンドを企画します。使用中の困りごとと、それを解決する機能を提案してください。身近な材料や道具で試作できることも重視してください。

 提案を全て盛り込む必要はありません。今回は「省スペース」「充電ケーブルの通り道」「縦横に置ける」の3つを優先します。製品の狙いを、今回であれば「机を広く使いながら、動画を見やすくするスタンド」のように1文にまとめておくと、設計中の判断基準になるでしょう。

アイテム(2)寸法/材料/作り方を考える

 スマホの幅、高さ、厚さを調べます。ケースを付けた状態の寸法や、充電端子、ボタンの位置も確認しましょう。今回は、幅75mm、高さ150mm、厚さ10mmを仮の条件とします。

 受け部の隙間には、出し入れや製作誤差を考えた余裕(クリアランス)が必要です。落下防止部分が画面を隠さないか、ケーブルを挿す空間があるか、操作したときに倒れにくいかも検討します。

 形と一緒に、材料や製造方法も考えましょう。今回は、樹脂を溶かして積み重ねる方式(材料押出、MEX/FDM)の3Dプリンタを想定します。モデルのどの面を下にして造形するか、空中に飛び出す部分を支えるサポートが必要か、薄過ぎる部分がないかなどを検討しましょう。使用する材料や設備の条件も確認してください。

 企画段階で製造方法を想定する場合も、形を考えてから検討する場合もあります。試作と量産で作り方を変えることもあるでしょう。今回は3Dプリンタを例にしますが、企画や設計、製造方法を行き来しながら、実現できる案へ具体化することが大切です。

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