条件が整理できたら、複数のデザイン案を考えてみましょう。例えば、底面と背もたれで支える形、側面を三角形にして支える形、左右の支えを横につなぐ形などが考えられます。生成AIに依頼して案を出してもらうのもよいでしょう。
生成AIと3D CADを連携して、文章から3Dモデルを作成する方法もあります。
図1は、3D CAD「Onshape」と生成AI「Adam」を使用し、複数のAIモデルでスマホスタンドのデザイン案を作成した例です。プロンプトには細かい指示をせず、「スマホスタンドを作成してください」とだけ入力しました。
今度は、スマホの寸法や作り方などを具体的に伝えてみましょう。以下は、生成AIに細かい指示を入力する場合のプロンプト例です。
勉強机用スマホスタンドのCADモデルを作成してください。3Dプリンタで一体造形で製作したいです。スマホの本体サイズは、幅75mm、高さ150mm、厚さ10mmです。底面は幅90mm、奥行き110mm、背もたれの角度は机の面から70度、基本の肉厚は4mmを初期値としてください。端末を入れる隙間は12mmから検討し、前側に落下防止の受け部、中央に充電ケーブル用の切り欠き、背面に補強を設けてください。単位はmmとし、寸法を変更しやすい形で作成してください。作成前に、不足する条件や不明な点があれば聞いてください。
上記を生成AI「Claude」に入力し、3D CAD「Autodesk Fusion」で作成したものが図2です。充電ケーブル用の切り欠きは画像から確認しづらいですが、後ろからケーブルを挿入できるように作成されていました。また、スマホの簡易形状も作成し、スタンドに配置してくれています。
これらの形状は、安定性や強度を保証するものではありません。背もたれの高さや切り欠きの寸法なども、端末やケーブルに合わせて検討する必要があります。一度に完成形を依頼すると、意図と異なる形になることもあるでしょう。まず底面と背もたれ、次に受け部、最後に切り欠きや補強というように、段階を分けて作る方法も有効です。
生成後は、単位、寸法、角度、各部分のつながりが指示通りかを確認しましょう。見た目が似ていても、別々の部分が接しているだけだったり、必要な隙間がなかったりする場合があります。
作成したモデルについて、スマホが縦向きと横向きの両方で受け部に収まるか、受け部が画面の表示や操作を妨げないか、ケーブルを通す空間があるかを確認しましょう。生成AIを使って修正するときは「使いやすくして」だけでなく、変更する場所と目的を具体的に伝えます。
変更後は、別の部分に問題が生じていないかも確認します。生成AIの操作だけに任せず、自分でも寸法や形状を編集してみましょう。
製造を想定した見直しも行います。薄い受け部、補強の付け根、切り欠きの周辺などに無理がないか確認しましょう。細かな条件は、製造に使用する機械や材料に合わせて具体化します。
3D CAD上でスマホが収まっていても、実物の安定性や強度が確認できたことにはなりません。重さ、摩擦、材料、製造方法なども影響しますので、注意して検証していきましょう。
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